気持ちが変化して漫画を少し手放した件

久しぶりですね。なんか改装が一段落してサイトいじる欲が満たされてしまいまして。2021年に比べると穏やかですが、それまでと同じぐらい…だよね?

さて。先日ブックオフで漫画売って来たんですよ。あー即売会の頒布じゃなくて商業誌を中古に流したって意味で。

妙に幅広い作品群

なかなかなレシートですよね。
よつばととSPYxFAMILLYは、妹も買っててダブってたので手放したやつだったり。SPYxFAMILLYはアニメ化真っ只中だからか結構いい値段で買い取ってもらえました。あざっす。

で、ほかの本は見ての通り。5円かぁ。まぁ確かに今更買わないよねって思う。だとすると逆にブックオフよく買い取ってくれたなぁとも。
ちなみにこのほかに「在庫状況の都合で値段がつかないので、持ち帰るか紙資源としてリサイクルするかなんですが…」と言われてリサイクルしてもらった本が、ひとひら1巻、これが私の御主人様1巻、天正やおよろず1,2巻。在庫溢れてるんで0円だとすると5円の本たちは5円出しても欲しかったってことなのか…? まぁそういうことなんだろうなぁ。

と書きながら「販売の方のブックオフを見ると、ブックオフとしての需要が見えてきたりするかも??」と思って調べると、ガンスリより天正やおよろずの方が在庫が少なそうだったり。
きっと需要も基準に入ってるんだろうなぁ。すごい買取システムだ。

──なんていう日常といえば日常な出来事なんですが、うちは漫画を売りに行くとが今まであんまりなかったんですね。
売りに行ったのは今まで1回だけ。今回売ったのは「まぁ持っててもいいんだけどね」と思う本だったけど、そのとき売った本は買った時点で内容が期待外れなもん数冊で、いらなさ度合いが全然違った。まぁその一回だったんすが。

さて、だとすると今回はそのとき売らなかった本、かつ種類もまあまあ幅広いわけで、今回手放した心境変化はなにによるものなのかと思ったりするわけです。
思い返してみると、今までの買った漫画は、今回売った漫画たちも含め、なんだかんだ2,3年に1度は読んでたなぁと。もともと忘れっぽいんで読むたびに「これからどうなってしまうんだ!?」と思いながら読めるというお得体質なので毎度毎度楽しく読んでたし、そうでなくても「せっかく持ってるんだからまた読もうかな」みたいに思って読んだりもしてました。いやー安上がりな性格だなぁ。
でも最近は、漫画とか音楽だとかいうメディアの類いを短時間で消化できる人間になってたんですね。vocaloid動画、当時からいい曲多いんだろうなーと思ってたけど動画の探し方が分からなくてとっかかれず、チュウニズムで遊ぶようになってからいろんなタグ・Pを端から聴いてます。やっぱいい曲多いよね。気に入った曲は保存して持ち歩いて聴いたりするし。ただ聴きたいタグが膨大すぎてなかなか消化できないんで全体的に数回しか聴いてないと思う。で次第にiTunesのライブラリ(=昔から何回も聴いてる曲)を聴かなくなってくと。それまでは年に10曲程度しか増えないライブラリをランダム再生していたというのに。漫画もそうで、pixivコミックとかマガポケとかでいろんな漫画を読むようになった。週刊誌買わない側の人間だったんだけど、週刊誌みたいな消化の仕方を覚えたみたいで、前ほど棚の単行本を読まなくなってきてた。

実際、今回売った漫画は全然読まなくなってたし、そもそも完結まで揃えてないんで人に勧めることもできない、というか勧めるほどはまらなかった漫画っていう。

さらに、最近電子書籍に手を出しまして。なんか昔気になってた漫画がどんどん半額セールで売られてるんですよ。値段で言えば中古の方が安いんだけど、一応作家めいたこともする身として作者に還元されない買い物は敬意がなくて好きじゃない(電書が還元されてるのかは知らないけど)し、漫画でいっぱいの部屋なんて憧れたところでそんなスペース確保できず、それはもう半額セールの限界まで買い込んでまして、猛烈な量の積ん読が貯まってたりします。買いあさるにあたって端から端まで検索をかけると気になってた少女漫画とかもあって、いい世の中だなーなんて。

もちろん、今でも時々冊子の漫画を買ってきてるわけで、今回売った本はますます読まなくなったなーって、なんならもう一生読まないだろうなーなんてのもあり手放しました。

本当はメルカリで売りたいものが色々あるんで、その練習で本を出そうかなと思ってたんだけど、難しそうだったんでやめました。周りには簡単だよって言われるんだけど、配送方法で値段が変わるとかが難しいし、本ぐらいの単価のものでその辺見誤ると原価割れするし、適当に発送とかして低評価が付くと後に影響しそうだし。数年考えてたけど面倒くさくなってたんでやめました。メルカリくん。こう思ってる人多いと思うぞ。がんばれ。

今回ブックオフで売ったことで、意外となくなっても気にならないってことが分かったんで、半端にしか持ってないのもどんどん手放しちゃいたくなってきました。逆に途中で買うのをやめてた漫画の続きがほしくなったのもあるんで買ってもいいと思うし。

まだ売ってない漫画だってもちろんたくさんあるんでね。一つの作品をしゃぶり尽くすって発想を完全に捨てたわけじゃないし。
ただ変わったなーと思ったんで、ブックオフのレシートを見ながら書き起こしてみた次第です。

20周年の日!


てんてこまいまい、20周年になりましたー。
継続して更新してたりそういうことをしてれば「継続は力なりっていいますが、20年ってとてつもないですよねー」とかいえたんですが、あいにく放置かましすぎてまして、「閉じなかっただけのサイトで20周年って言ってもなぁ」と捉えた方が正しいような気がしなくも。

まぁどうにしても20年ですよ。もうアラフォーのおじさんになってしまいましたが、このサイトを起こしたときはまだ高校生でしたからね。
ちなみにこういう時に振り返りやすいように(=勝手に感慨に浸れるように)、てんてこまいまいにはサイトの歴史をまとめたサイト沿革なるものがあったりします。自分のことよく分かってるな。

それを見ると、てこまいの開設動機はそのとき運営してた版権作品のファンサイトでは載せられないような絵をアップするサイトとして開設したそうです。
高校生の7月27日というと、一学期の定期試験が終わって、版権作品のファンサイトの方でやりたい更新をひとしきり終えて、なんとなく手持ち無沙汰になったときにサイト作っちゃおうかなと思って、完成させたぐらいのタイミングですね。
ただ翌日にBBS(web掲示板。来客者が言いたいことを書き込めるページで、Twitterのリプライみたく書き込みに対しての返事もできた。2002年頃だとサイトを構えた人以外がネットに情報を載せられる場といえばこういう掲示板しかなかったんで、イケてるサイト三種の神器みたいな感じだった。)を作っただけで、夏休み期間中はインデックスとBBSしかないまま終わり、9月に入ってからイラストをアップしたみたいです。結局なんのつもりだったのか。

その後、有料サーバーに乗り換えて、看板娘をこさえて、アイマスにはまって、同人誌を作ったりしながら10周年を迎えました。
10周年の時はこれまでにいろいろお世話になった作品のイラストで特別なインデックスページを作りましたねぇ。リンク貼っちゃおっかな。天使のしっぽVer.瓶詰妖精Ver.アイドルマスターVer.東方ProjectVer.看板娘Ver.とな。
あのときの通常インデックスページって大きい画像が貼れなかったんですよねー。だからって毎回インデックスごと作るとは。都度都度ページを作る元気があったんだなぁ。

その後はというと静かなもんで、11周年の年に手書きフォントを公開して、12周年の年に今のサーバーに移転して、18周年の年に今の状態へ改装しただけという。
惰性でサイト構え続けてるけど、やっぱり個人のホームページの時代って終わったよなぁと思ってしまいます。今時個人サイトを構えるって、いいアドレスでバッチリSEO対策されたお小遣い稼ぎブログとか、自営業イラストレーターのポートフォリオぐらいなもんなんじゃないですかねぇ。
絵を描いても実際Twitter、Pixiv、TINAMIで公開して、てこまいはアーカイブ的な立ち位置なんですよね。ここじゃないと見れない絵ってほぼないという。

でも、それでもやっぱり自分で並べたいように絵を並べたり、広告が割り込んでこないのはいいよなーと思うし、たまにHTMLコーディングしたくなるなどといった理由で閉鎖せずにちまちま更新し続けようと思うわけです。

いやーすごく分かりますそれ。たまに買うだけで知り合いでもなんでもない人なので絡みにいったりはしなかったけど、ほんとそれ。
あ、でもweb3はGAFAみたいな巨人の中央集権を撤廃するみたいなこと言ってる人いるし、そうしたら意外とみんな個人サイト展開し始めるのかもしれない…かな??
まぁ撤廃は到底無理だろうけど、誰がなんと言おうとも個人サイトは維持するだろうと思います。

てことで、相変わらず低頻度更新だと思いますが、今後もよろしくおたのみもうしあげますー。

にとりメタモルフォーゼのウラバナシ2

書きたい気持ちを抑えられず2となりました。

タイトル

「いがいと」より前に作った本は表紙絵やタイトルが抽象的というか情報がないというか、手に取ろうと思ってもらえないものになっちゃってて、この辺りのチョイスには慎重だったりします。実際「いがいと」の時は納得いく程度にうまくいきまして、やっぱ大事だなぁと。タイトル効果じゃないかもだけど。

てことで最初は「あなたのせいだから、なんてね」なんて仮タイトルだったんですが、パスピエの歌詞のひとつなんですが、誰が何をするのか分からないのはよくないなと思って早々に「にとりメタモルフィス」になりました。おしゃれなタイトルは売れっ子になって作者買いしてもらえるようになったらにするわ。

ちなみにまだ微妙にタイトル違いますが、最初「そもそもメタモルフォーゼであってるのか??」と思って調べたらドイツ語で、英語的にはメタモルフィスだったからなんですが、正しくても馴染みがないとわからないかなと思ってメタモルフォーゼに直したのでした。まだ頒布できるか自信がなかった頃のTwitterの宣伝では「にとりメタモルフィス」になってたりします。こんなギリギリにタイトル替えたのか…。

背景

今回の話は人里と妖怪の山の境目にかかってる吊り橋が一つの舞台になってました。そこでの出来事が多かったので背景決定もちょっと細かめに作ってたりします。

例の橋。境橋って名前つけたの自分で忘れてた。

人里と妖怪のエリアを分けてる川で、境目としての機能が壊れてしまうといけないので、石積みの護岸が作られてます。妖怪の山側は元々の雑木林が生い茂り、人里側は雰囲気重視で柳の木が植えられました。橋の建造は、人の行き来はないはずだけど、万が一迷い込んできた人間を帰すための道、かつ逆に怖いもの知らずの人間を誘い込むために、妖怪が作った吊り橋という設定。橋をかけたのは河童で、石造りの立派な橋をかけるような組織力がないってのもあるけど、山側と行き来がしやすくなって人間が山側に定住するのも本意じゃないんで、簡易な吊り橋がかかってます。河川内の支柱が最小限なので豪雨で流される心配も少ない、みたいな。

そうなんです。こういう場所一つとっても、このレベルの必然性がほしいと思ってしまう。時々人物よりも背景描く方が好きなんじゃないかと思うことも。まぁでも背景はあんまりうまく描けたって思うことがないんで、描き始めたら人物描く方が好きです。

そういえば〇さわに「背景トレスでしょ」って言われました。完全に手描きだったんで嬉しかったです。今の日本に大きい石がこんなに少なく(=下流)護岸が低い(=都市化されていない)場所はない気がしててリアリティ出てるか少し不安だったんで、写真感が少しでも出てたならよかったです。

あと、劇中に何度か出てくるにとりの家も設定があります。

下の説明と手書き文字が違うのはご愛嬌ということで


こちらも色々語りたくてですね。あんまりアングルにこだわれなくて正面からしか描けなかったんでただのへたっぴな家にしか見えないんですが。
最初はただの廃墟の平家に住み着いただけだったんですね。その時の面影は左側に残しました。それからガレージが欲しくなり右側に天井の高いシャッターのガレージを増設。クレーンを付けたり、狭いながらもまあまあ本格的なガレージです。家にくっつけて作ってます。失敗作や拾ってきた鉄クズをガレージの中とか家の前に置いてたらスペースがなくなってしまったので、ガレージ2階の高さに合わせた物置を増築。今の形になりました。
ほんとは増築なんかしないで面積を広げるんだろうけど、あんまり無限に展開するのも違うかなーと。狭い所に住むのが好きそうだなーとか、あまり展開すると研究所感がでちゃうかなーとか。
ちなみによんちの過去作「ハロハロウィンウィン」で2人ががっかりするちゃぶ台、「いがいと」で椛が回覧板持ってくる玄関は踏襲しました。一応ね!

シール

にとりが拾ってきたシールを作る機械ですが、ダイモといいます。検索すると画像が色々出てくると思いますが、見たことありません? うちの職場だと更衣室のオンボロロッカーに備品管理番号みたいなのが貼ってありました。テプラが出る前はみんなこれだったんですかね。歴史のことはわかんないですが。

ほんとは本と一緒になんかしようと思ってダイモ一式を買ってたんですが、何しようか思いつかなかったのと、持ってき忘れたんで日の目を見ず。部屋の棚に分類ラベルを貼るという本来の使われ方をしてます。

田丸みの

にとりがテープで化けたのが田丸みのです。ほんとの最初は映画「カッパのクゥと夏休み」からクゥって名前にしてたんですが、なんとなく馴染まないような気がして今の名前に変えました。実は初版でクゥのままになってる誤植がありました。新装版では多分全部直ってるはず。
ちなみに田丸みのの名前の由来ですが、にとりオンリーが2回開催された福岡県のかっぱ伝説の地である田主丸と、近くのにある未納連山(みのうれんざん)から拝借しました。
ビジュアルですが、バレちゃいけないけど気づかれたさもある葛藤から、にとりのアンデンティティがところどころ残っているという設定です。服装はお祭りはっぴを羽織ってることにしてて、村人の服装に興味がなかったんで雑にそれっぽい服をチョイスしたという設定です。

印刷

初版は描き上がったのがイベント3日前だったので自家印刷でした。ページ数が多かったんで大変だったなぁ。
で、新装版の前にもう数部必要っぽかったのでまた自家印刷で出したのが第二版で、この時は本文用紙を藁半紙にしました。軽くてぱらぱらめくれて特殊紙っぽくてよかったんですがプリンタに合わなくて失敗したりかすれたりして大変でした。

そして新装版である第三版は印刷屋に刷ってもらいました。以前のブログで書いたとおり印刷屋を乗り換えまして、プリントウォークってとこにしました。その記事で書いたとおり印刷屋が近くて特殊紙や特殊印刷で遊べそうっていうチョイスです。ってことでいきなりオプションつけまくりました。

まずPP加工。前の印刷屋は地球環境に執着しすぎてて、行っても真っ暗だったりホチキス中綴じをお勧めしてきたりだったんですが、表紙PP加工もとても消極的でした。ちなみに消極的でも使えたのでは?と言われるとおっしゃる通りなんですが、質感重視の特殊紙を表紙に選ぶことが多かったのでPPを選べなかったって理由もありました。
こんどの印刷屋はその辺普通なのでPP加工全然OKだったのでやってみました。ツルツルテカテカしてていいですねー。色が綺麗に見えるし、印刷屋に刷ってもらったなーって思っちゃいますねぇ。
さらに今回のPP加工は模様付きのやつで、ホログラムっぽくキラキラ光るのです‼︎ だってにとりの変身願望を満たす漫画ですよ?変身っていったらキラキラでしょ(理由薄い)。
あと本文を黒でなく水色で印刷してもらいました! だってにとりだよ? 水色でしょ(理由薄い)。

…などとしたことで印刷費がかなり跳ね上がってしまいまいした。どっちのオプションも100部までは一律で、それ以上は上がり幅が詰まっていくんですが、認知度ほぼゼロの泡沫作家なのでそんな刷るわけなく、最初は30部のつもりだったんですが、一冊あたりの単価が900円とかになってしまいました。キリも数字も悪いので1000円にするとして、1000円じゃ買ってもらえないよなぁ、と。
みとから「1000円でも欲しがってくれる人はいる。買ってくれる人に買ってもらえればいいじゃないか」と言われたけど、過去に値段で売れないを経験したことがあるんで、そう割り切れず……。
てことで印刷部数増やしました。40部刷ったら700円で頒布できる価格になりました。

表紙

表紙は新装版で書き換えたので2種類あったりします。

スポイトで同じ色使って描いたはずなんだけどな。なんか色が違う。

新装版だからってこんな全然違う表紙にしなくても…
初版の表紙はトランプみたくしてみたところです。変身だしね。にとりが変身するんだぞっていうのを表紙で伝えたかったんです。タイトルと一緒で、表紙もあまり意味のない絵を描いちゃいけないって思ってそうしたんですが、改めて考えると中身を読まないとわからないオリキャラは意味のない絵だったなぁと。
ちなみに表紙に出しちゃったことで田丸みのの配色がここで決まったわけですが、最初はさとこい方式で補色を当ててピンクの帽子と茶髪で一回塗ったらびっくりするほど似合わなかったので髪と帽子の色を逆にしました。

話を戻しまして、新装版の表紙に必要な情報はにとりが出ることと変身することが第一。あと個人的に椛を表紙に描きたかったので同じぐらい登場する慧音もちょっと出すのが第二。さんしがなくてごにオリキャラって感じで配置しました。てことでニンニン。自分で言うとアレだけどいい表紙だよね。うむ。

あと題字は、初版の方は「人物に被ることを恐れないで題字を配置してみよう」と思って入れました。太めのゴシックは、考えて選んだというよりはどれがいいのかよくわかんなくなっちゃって無難なゴシックって感じのチョイスでした。思えばこの時点でだめな表紙だと思いながら作業してたんだろうなぁ。

新装版もいろいろ考えたんですが、テープで変身って雰囲気を取り込めないかなと思って、最終的に手書きで作ることにしました。
ピンとくるフォントが見つからず、「こういうのがほしいんだよなー」って書き出したイメージが悪くなかったので、手直ししながらそのまま題字になっちゃったって感じでした。
文字の配色はダイモテープの基本色にししました。黄色が薄すぎたんで少し色変えてますが。
下のアルファベットはCGですがダイモテープの印刷を再現してみてます。
ちなみに背景の長方形のつぶつぶもテープ編をイメージしてます。こっちはPhotoshopのランダム色ブラシで塗ったのでなにかに忠実な色というわけではないです。
あと裏表紙は本のあらすじをつけてみました。ジャンプの単行本の背表紙に付いてる数行のあらすじ文みたいなことがしたかったんです。できてたかな?

発注直後のいろいろ

本の中身的にはこんなもんなんですが、ここからがまた色々ありまして。
新装版完成直前まで気付いてなかったんですが、この本奇数ページだったんですね。そうだっけ?と思って初版を読み返すとあとがきと奥付が表3に入っていて確かに奇数だった。
1ページ余らすのもダサいなぁと思って本文に表紙を挟むことにして一旦解決。ちなみに寺子屋に転入する前に挟んでました。
その後、印刷屋に納品できるデータに出力してる時に初めてうちんちのプリンタサイズで原稿を作ってることに気づくという。このままだと左右にダサい余白がついてしまう。って事で全ページ修正。まぁ塗りたししてるページがあまりなかったんで被害は少なかったですが全ページ書き出ししなおしは面倒でした。

こんどこそ注文だー! と思ったら、注文時になにを勘違いしたか2ページ少なく注文しちゃって、それに気づかずお金まで払ってしまった。なにを勘違いしたのかというと表2と表3を数え忘れたっていうケアミスでした。しばらくイベント出なかったから忘れてたね。
締め切りまで数日あったんで言えばどうにかなったんでしょうけど、追加の支払いがーとかシステムの再登録がーとか…あるのか知らないけど、はじめて使う印刷屋でそういうことでばたばたするのも面倒だなーと思って2ページ減らすことに。
1ページは偶数化するために挟んだ表紙を削ればいいとして──また書き出し直しだったけどいいとして、あと1ページはどうする…。うーん
ってことで仕方なく本編の最後のページとあとがき・奥付ページを合体させてしまいました。本編の最後のページにはごちゃごちゃした情報入れたくなかったんだよなぁ。しかもあとがきスペースも減っちゃったので色々書いたのに削らないといない。

で、入稿はとりあえずできたんですが、仕事中に電話がかかってきて表紙の塗り足しが足りなくてリテイクが入ったり。一晩作業してこんどこそ完成、と。

などということがあって出来上がりました。漫画の内容に関係ない部分と見せかけて事務量が多かった&やり直しが多かったんでかなりしんどかったでした。すべて自分のせいなんだけどね。

たしかもう言いたいことはないはず!!

多分ね! っていうか2つ目もこんなにたくさん書いたらもうさすがにないだろ。…でもなんか思い出したら多分加筆します。

あとがきにも書いたとおり長編を描きたいと言い続けて10年以上経ってやっと描けました。ちなみに描きたいと当初言っていた作品はもちろんこれではなく、オチの付け方がわからなくなって放置されてます。最初数ページが鉛筆でもう書き上がってるんで仕上げたさもなくはないけど…優先順位低めかなぁ。
それとは別に今魔理沙中心の長編のプロットを作ってて多分30ページぐらいになると思います。これも多分2,3年かかると思うけど、世に出したいんでまたよろしくね!!

にとりメタモルフォーゼのウラバナシ1

かなり間が開きましたが、この間の例大祭19はいろいろありがとうございました。コロナ禍でもイベントはそれなり参加してたんですが、今回の来場者は以前のそれに近くなんとなく懐かしい感じでしたねぇ。

そして以前から暖めてた漫画「にとりメタモルフォーゼ」がついに完成し、手に取られもらわれていきまして、そこんとこもどうもありがとうございました。てことで、最近やってなかったですが書き上がるまでの色々を書いていこうかと。

長かった

このにとりメタモルフォーゼですが作品のボリュームがすごかったんですよね。ページ数は40pで、次点「いがいと」のページ数をダブルスコア級に更新してます。みとに「もうお前は独り立ちしたんだ。俺の本に寄稿なんかしてないで自分で本出せ」と祝福されました。たまには一緒に描かせてな。

あと完成までの期間も長かったでした。後述ですが初版の未完成版(とは当時言ってなかった)が2019年10月に完成。この時点で既に1年半前っていう。この期間はコロナのせいですがね。

さらに書き始めで言えば、1ページ目のデータの作成日が2016年9月とのことで、5年半前という…うぉ…。しかもうちの場合、シナリオが全て固まらないと絵を描き始められないのでさらに前から作成してたわけです。どんだけ長丁場だったんだと。
ただ、最初はそのうち機会があったらぐらいの感覚で描いていたようで2016年中には8ページ、2017年にはなにもせず、2018年には11ページまでぐらいしか描いてませんでした。これは自分でも忘れてた。
で、2019年には比較的のんびりした職場に異動しまして、みとがイベント申し込んだけど出すものないみたいなことを言っていて「じゃあこれを仕上げるか」と描き始めたのが2019年6月なんだそうです(←忘れてる)。そこから3ヶ月強で38ページ突っ走ったわけですね。
足掛け5年の本だと3ヶ月って短い感じですが、3分の2を休まず描き続けたわけなので果てしなく長い日々でした。

ちなみに、間に合わなそうな時は自分用に作業工程表を作ったりするんですが、初版の時イベント1ヶ月前にそれを感じたようで作成していました。青が最初立てた予定。赤が実際の進捗です。

出来が均質になるように、下書きを全て終わらすまではペン入れしないようにしてたんですね。飲みに行ったりつい寝ちゃったりしてる日もあるけどほぼ毎日描いてたんだなぁ。
この表で自分にムチを入れるの、うちの場合結構向いてるなーと思ってまして「後ろを見通したらこれ以上ペン入れしてられない!」「印刷を逆算するとトーン貼れない!」「とりあえずセリフ入れないと漫画にならないからセリフからやるぞ」みたいなのは残日数を数えてるだけではできなかったと思います。これおすすめだよ。みんなも使ってみてね。

てことで。初版はトーンを貼れてなかったのです。
38ページ分のペン入れ2週間半はやっぱり無理だった。最初から無理だとは思ってたけど逆算するとそれだけしか確保できなかったから…。
とはいえ3週間でペン入れを済ませ3日分の遅れをトーン貼らないことで間に合わせるしかなく、やむを得ず真っ白で印刷した感じです。
まぁイベントに本を出すのが大前提なので正解といえば正解だったんだろうなーと思います。

線が太い

今回、ページ数がとっても多くペン入れだけとっても苦労するのが予見されてたので、あまり細かいところを気にしないで描けるよう線を太くしました。もともと繊細な線を引くことを諦め少し太めの線に切り替えてた時期だったっていうのもありますが、細かい書き込みができない→ちょっとアバウトでも平気→一つの絵に固着せずどんどん次の絵を描けるようにという狙いもありました。
ちなみに先の太さを探るために先行で描いたにとりがこちら。

この絵はデータの変更日が2016年9月になってました。描き始めたのと同時期ですね。
これぐらいじゃないと書き込みたくなっちゃうってのもあるんで妥協点の探しやすさ的にはちょうどよかったんでこんな感じで行こうってことにしました。

本が出来上がって知り合いに見せたら「ここまで線を太くする勇気はないなー」と言われました。うちも太いなーと思ったけど、この太さじゃないと完成しなかったかもしれないんでまぁいいかなーなんて。

ストーリー

ストーリーはあとがきにも書きましたが東方鈴奈庵のとあるストーリーを改めて解釈して膨らませてみた感じです。一つ前の本「いがいと」も同じ方法で考えたストーリーですね。

ちなみに「いがいと」は2018年6月に発行した本ですが、ストーリーに関しては「にとりメタモルフォーゼ」の方が先に完成してたりします。「いがいと」は小鈴オンリーに出るって話が決まってから作り始めた作品で、2018年上半期はこちらにリソースを割いてたので、にとりメタモルフォーゼが進捗してなかったっていう。

話を戻しまして。
鈴奈庵のストーリーにかすめなくてもにとモルは成立するんですが、それでも鈴奈庵準拠にしたのは、あの背後でこんな事が同時に起きてたら面白くね?と思ったってのが表向きの理由。
あの教室で慧音が先生をしてる描写はあるけど霊夢達と会話をしてるシーンがないんですよね。どちらかというと妖怪側である慧音が妖怪が紛れ込んだ教室で普段どおり授業を続けるなか何を思っていたかを考える余地が残されていたのでこういった展開をしてみました。

メタい理由としては、生産力が低いのでページ数を増やしたくなかったため、すでにある程度の人が読んでるであろう商業作品に省いた部分とか説明が足りなかったところを補ってもらおうと思っていたのも一つあります。
鈴奈庵をどれだけの人が読んでるかってのはあまり考えてなかったですけど、読んでる人なら事件の最中も子どもたちは結構平気そうにしてた様を知ってる。うちの作品では描かなかったけど、みの(にとり)が気にするほど子どもたちは事件のことを気にしてないってことが伝わるかなーと。

ただ、気づいたらモブキャラ比率がすごく高くてちょっとなーと思いながら描いてました。
これ東方でやる意味ある?と言われたら、「にとりでやる意味があるから東方でやる意味はある」と言い切れるつもりだけど、うち自身モブキャラが多い作品があまり好きじゃなかったんで描いてる最中はちょいちょい葛藤ありました。
いやだって東方キャラ全然出ないページ結構あるんですよ。これでいいのかなぁ…東方でもなんでもないのでは…とか結構思ってた。でもストーリーも最後まで作ってコマも最後まで割ってあるんだし描かないともったいないなと切り替えて書ききりました。
ちなみにモブキャラたちはオリジナルではなく鈴奈庵のモブで描きました。てことで、の謎のモブキャラたちも一応東方二次創作と言えなくもない…いや言えないか。
まぁなんにせよ、次があったらオリキャラは最小限にしようと思います。

全体の進行とかペース配分

漫画を書き始めるにあたって、うちの場合セリフを書き出して1コマに描きたいセリフを一行にしたテキストを作ってます。今回だとこんな感じで。

040 椛「私が見える範囲だけかもだけど、ここ最近は妖怪の動きが活発になってきてる。各々がどういう目的で動いてるかはわからないけどね」
041 に「私はただ人間と…」椛「べつに疑ってるわけじゃ無いんだけどさ」

40コマ目、41コマ目にこのセリフにしたい、と。この後コマを起こす際に文字が多いなとか、このコマはページめくった後にしたいなとか考えて微調整が入り、実際上のセリフは42,43コマ目になってます。
で、全部で165コマまでありました。多すぎ!!

これでも削った方なんです。テキスト段階では、慧音との会話はもっと細かくされてたし、鈴奈庵に出てきた偽魔理沙と会話するシーンとかも考えてたし、にとりが登校拒否になる部分も寺子屋視点でしっかり描こうとしてたし、にとり=みのだと発覚するシーンはもっっと丁寧に描くはずだった。全部書いてたら50ページ超えてただろうなぁ。
いろいろカットしましたが各々の心情を丁寧に書きたかったんで、そこをおろそかにしないよう残す部分は残してああなりました。
ちなみにカットシーンとは別に没シーンとして、真犯人が見つかってからにとりが転校するストーリーとか、吊橋で会ってちょっと会話しただけでにとり=みのとバレてしまうストーリーとか、現エンディング後実際遊びに来るストーリーとかも考えてました。どちらも登場人物の行動や物語が不自然だったりして書きづらかったんで没にした感じです。タラレバ的には面白いかもだけど今のストーリーに落ち着けてよかった、と今読み返してみて安心してしまいました。

そんなことよりなにより最後のあたりの展開、さわやかに描けてると思いません?
ほんとはあとがきに描くつもりだったんですが、あれTAGRO氏の漫画「マフィアとルアー」に完全に影響されてます。ていうかほぼ一緒です。
なんていうかね、マフィアとルアー絶対読んでほしい。TAGRO氏、有名なのだと変ゼミの作者さんなんですが、マフィアとルアーはそれより前に一話完結で雑誌に載ったりした漫画を集めた本なんですね。今は電子書籍でも売られてます。でマフィアとルアーはその本に入ってる作品の一つ。
どこの電書でもいいんだけどDLsiteのリンク貼っときますね。
この方、場面転換とか物語の進め方が巧くて、特に漫画じゃないとできない表現、動く絵じゃできない表現を突き詰めてると思うんだ。動かない紙面でこれほど絵の動きとか感情の揺れを表現できるのか!と高校生だか大学生の頃驚いた記憶があります。
で、マフィアとルアー。裏切られた過去の回想と、鬱屈とした感情のままふらふらとたびに出た現在を同時に進行させつつ、過去は深夜から明け方、現在は朝から夕方に時間が進んでいき、旅先の出会いによって過去を割り切るシーンがとっても爽やかで、大きいコマで夕方の広い空が描かれるんです。さわやかだなぁ。気持ちいいなぁ。こんな漫画描きたいなぁ。──ってことで描きました。

ウラバナシ長すぎ!! でも書きたいことまだあるんで後編に続くってことで今回はおしまい!!

けものフレンズ2を今更みた

この間サイトを更新したりイベント出たりしたんで、その辺りのことを色々書きたいんだけど、ストックがあったのでとりあえず久しぶりの普通の記事です。

てことでタイトルの通りなんですが今更けものフレンズ2を見ました。
もう放送から2年?が経ってたりしますが。

無印の方は毎週追いかけて見てたはずなのに2はこの有様なんすよね。
いやまあ録画して見てないアニメとかたくさんあるんですがね。京アニ版kanonまだ見てないとか干支一周しちゃってるし。これは東映版kanonで当時感動しすぎて軽い気持ちじゃ見れないぞみたいな理由もあるんだけと。

そんなよんちが突然どうして?ってのについては、一人で夕食食べるときにiPadでTVer見たりしてて、新しいのもいいけど撮りためたやつも見ようと思い立ってって理由です。それでけものフレンズ2を選んだ、と。

無印に特段の思い入れがない人から聞いた感想は当時普通に面白かったとのことでしたが、うちも面白かったなーと思いました。
まぁ所々たつきじゃこうは動かさなかっただろうと思うところはあったけど、3Dモデルはしっかり金かけて作ってる(の?)2期のほうがいい出来だなーなんて思ったりもしたぐらいに好感触だったなと。とかいって最終話だけ撮り逃してて結局見れてないんだけど。

ここで思うわけです。
ビジュアルが気に入ってて何故こんなに放置したのか。先述のとおりもともと撮りためたものは漬けておく習慣があるとはいえ。
で、色々考えたんだけど、2をディスってる人を見かけなくなった、それとかディスるためにけものフレンズに群がってる人がいなくなったからだってことに気付いた。

当時は、無印を溺愛するあまり、たつきだけがいなくなった続編が許せないって人が多くいたなーと思うんですよ。
今回2をほぼ通して見て所々無印のBGMがかかったりして否が応でも無印の続編ってことを想起させる作りは確かに比べるなと言う方が難しいのは分かる。それぐらい無印がよかったのはうちもよくわかってるし。
さっき3Dモデルは2の方がって書いたけど無印のモデルもいい意味で土臭くて親しみわくなーって思ってるし。だからその許せない気持ちの人達のこともわかるはわかる。

ただ、あの放映当時は、2が放送されるたびに、毎週毎週2の作りの甘いところを探して批判する流れがあったと思うんすよ。
普段は「そんないやなら批判を見なければいいじゃん」て考えなんだけど、偶然周りにそれが強い人がいてTwitterとかでどうしても流れてきてしまう。自分からは回避できなかった。
なんか閉鎖的な世界の多数派が集まって正義面して作品を批判してて、しかもより多く批判した人が勝ちみたいな雰囲気がいやでなぁ。

人によるんだろうけど、うちはけものフレンズのみんながお互いを認め合ってる世界観が好きで見てたんだと思うんすよ。だから作品そのものを認めながら見ていたいなーと。
なんでこのタイミングに見始めたのかは無意識なんでよく分からないけどそういうことに気付けた、今日のわんこでした。

この映画を見た2021

今年もこの季節がやってきました。
「このライトノベルがすごい」みたいなタイトルをしてますが、その実、よんちが見た映画の感想を一年分まとめて書くだけのこのコーナー。

2020年度の職場の仕事量が鬼多かったりしたので出だしはあまり見に行けてないんですが、まあまあな本数を見に行けた年だったかなぁと。特に夏以降。
ただ新型コロナ感染症の関係でレイトショーが禁止されちゃったので、仕事終わってからレイトショーで映画を見て終電間際に帰るみたいな見方は年末まできませんでした。
じゃ見た順で。

映画大好きポンポさん

原作が好きすぎて漫画もほとんど持ってるんですけど、映画化する映画化すると言われながらやっとって感じで。

原作を何度も読んでて熟知してたんですが、あの原作をどう2時間弱の映画に仕立てるのかなーと思ったり、漫画っていうメディアではある程度ぼかせてた国際的な映画賞をとる作品を映画っていう同じ土俵でどう表現するのかなと思ったり、めんどくさい原作厨めいた状態で見に行ったり。いや始まったら素直に楽しもうと思ってたけど、原作を完全に知ってる作品を見に行くことがなかなかないんで慣れなくて。

前半は展開むっちゃ速いなぁとか思ったけど、後半原作の無印ポンポさんで省略されてた映画を作る苦悩とか面倒臭さとか行き詰まりをものすごく丁寧に書いてて、その表現が漫画じゃできない映画だからこそでいいなぁと。前半は演出がオーバーかなぁとも思ったけど、後半にあんな熱い展開を追加するんだったらあの演出も妥当だわと腑に落ちました。原作ありの劇場版ってたいていは原作を知ってる方が目新しさや度肝抜かれることは少ないんだろうと思うけど、この作品に関しては原作を知ってることが慢心になっちゃってむしろ原作知ってるほうが度肝抜かされるんじゃないかな。
あとこの映画が90分ぴったりで終わるのも最高と付け加えておきます。

劇場版クドわふたー

なんか映画見たいなーと思って漠然とネット探してたら発見したって動機で。

それにしても今更なぜ?と思ったらクラウドファンディングやってたんですね。なるほど。ちなみにリトバスは未視聴未プレイだったり。いや、おさらく全体的に好きすぎてうかうかした気持ちじゃ見始められないぞと思ってるうちにもうすぐ10年という。

50分って作品だったけど大満足でした。うん。これは録画したアニメもうかうかした状態では見れませんね。(←まだ先送るつもり)

クドかわいかったなぁとかざっくりした感想をたんまり書こうと思ってたんですが、ちょっと調べたら声優がリッチャンと同じ声の人だっんすね。ひぇーマジか。声優ってすごい。

サイダーのように言葉が湧き上がる

色彩がなんと言ってもきれいだった。夏の鮮やかさ、青春の色って言うのかなぁ、なんか爽やかなストーリーを強調してたと思う。それに反して、前半の主人公の後ろ向きさだとか逃避している様子がまたコントラストを強調してたと思う。

あと見てる人の意表をついたり初見じゃ想像もつかないところに伏線を引いたりするストーリーがよく取り上げられる気がするんですけど、この作品はそういう小難しいことなくみんな直感で動いてるし、何かが起きそうだなっていう雰囲気をぷんぷんに匂わせてから何かが起きたり、ものすごくわかりやすかった。背景を含め画全体がパッキリしてたのも相まって、シンプルで好きでしたねー。

ちなみに見終わったあと閉店間際のショッピングモールで開いてる出口がわかんなくなり守衛の人に助けてもらったというこぼれ話もあったり。ちょうどエスカレーター止めてたり出入り口を締めてる最中に映画が終了して、本来通れないはずの通路をずんずん進んじゃってたみたいです。守衛の人に「どこ通ったらここまでこれたんすかw」とか言われたの人生はじめてだ。

龍とそばかす姫

はい、細田監督作品です。スタジオ地図10周年ってことで、こころなしかこれまでの細田作品を混ぜ合わせたような作品のような感じがしました。仮想世界でサマーウォーズ、本来の人生をリセットして上り詰めていく流れがバケモノの子、親を事故で亡くしたおおかみこどもの雨と雪、女子高生の恋愛を題材にする時をかける少女(スタジオ地図以前だけど)。そこは公式サイトとでも「細田守が辿り着いた渾身の最新作」というだけあって全部うまく混ざってたような気もするし、ごちゃまぜすぎて主軸がよくわからなかった気もするし。

そうなんすよね。未来のミライもそうだっんだけどかなり終盤まで物語のゴールが見えない。設定を見せてるだけとは言わないけど、そのひとつひとつが物語全体にどう関係してくるのかがわからないからどう受け止めていいかわからないと思ってしまう。──んだけど、今回は映像が鮮やかでなんとなくきれいだなーと思って飲み込めたんで気になりませんでした。
ただまさか竜のフォーカスの仕方がああとは思わなかった。意外な角度で突然きたなーと。いやあの親子は中盤ぐらいからちらほら出ててなんか気になるなーとは思ったけど、まさかあんなストーリーの核になる人物とは。でも前作もそうだったしこれが細田流のストーリーの組み立て方なんでしょう。欲張りすぎな気もしなくはないけどストーリーのスケールにちょうどいいとも言えるんで充分いいと思う。

細田監督ってぼくらのウォーゲームとサマーウォーズでネットの仮想空間を描いてるけど、これまでの2作と違うのは現実世界と仮想世界の距離感。ぼくらのウォーゲームではまだパソコンやインターネットがある程度珍しく島根にはインターネットがなかった。サマーウォーズではガラケーやパソコンの画面越しに多くの人が接続。今作ではボディシェアリングで自身の感覚をそのままUに接続し使ってない人がいないと言われるほど多くの人が接続。どれもほぼ10年間隔ぐらいに作られてるんだけど、サマーウォーズではアカウント乗っ取りっていう問題点に着目したり、今作では歌姫っていうかたちでvtuberとかのビジネスを取り上げたり、敏感だなーなんて思いました。
思い返してみるとうちは、ぼくらのウォーゲームのときはケータイは持ってなかったけどwebサイトを作ってみたりチャットに浸ったりしてたし、サマーウォーズのときはガラケー持っててソーシャルサービスといえばpixiv持ちつつ自サイトをやってて、今はスマホを持ってるぐらいしか進歩してないんだけど10年前よりはネットでの存在感が出てきてるのかなーなんて思うあたり、今作のテーマであろう現実と切り離した仮想に共通するところもあるのかなーなんて思ったり。

ちなみに仕事帰りに行ったんですが映画の後に家に帰りやすいようにいつもと違うところに自転車を停めたら23時に閉まる駐輪場で、映画が終わってからだとどう急いでも間に合わないってことに映画館向かいがけに気づいてて、乗換案内じゃ出てこないタイトな経路で自転車を別の駐輪場に移動させつつ映画に間に合わすっていうエクストリーム移動をかましてました。

アイの歌声を聴かせて

サカサマのパテマ以来の吉浦康裕監督の長編をみてきました。
吉浦監督。おぼろげながら、全体のわからない世界をしばらく見せられながら世界観が少しずつ分かってきて、あるシーンで断片的な情報がすべてつながって気持ちいいエンディングだったってのを覚えてたんですけど今回もそんな作品でした。わからないものを見せられてるのは多分下調べとか前情報を一切遮断して見に行ってる自分の問題なんだけど。

アンドロイドものも好きで、アイうたもまたそうなんですが、試験的に送り込まれてくるって状況がToHeartに近いなーと思いつつ頭の片隅で比較しながら見てました。だた、マルチはメイドロボっていう人間の手伝いを想定したものなのに対してアイうたは人間そのものを作ろうとしている。20年以上前の作品と比べてる時点でアレなのかもだけど、人間を模したロボットの技術だとか考え方が20年分進歩したんだろうね。
うちは感じなかったけど、映画館出る時のエスカレーターで後ろの人がシオン怖いって言ってて、なるほど校内の端末を軒並みハッキングできて、シオンがおりこうに振る舞ってるよう監視カメラに映像を自律的に修正させるってのはすごいを通り越して怖いよね。ただシオンはストーリー世界においても特異点なんですよね。みんながみんなあれができるわけじゃなく、いろんな偶然でああいうことをしてたと。その辺を理論立てて整理してるサイトがあったので見た上でわからなかった方はこちらを参照すると釈然とするかも。どうでもいい話だけどこのブログの方、うちのTwitterの「おもしろかった(なにを見ても言ってる)」をいいねしたんですよ。こんなどうでもいいツイートいいねされたのミッドナイトスワンの時に草彅ファンにされた時以来だ。

などなど御託を並べてますが、ずっと一緒にいたアイとトウマを、トウマが何年も前に作ったAIが姿を変えながらその頃の命令を達成しにくるっていうストーリーを理解した瞬間、物語のスケールが急に広がってく気持ちよさ、これ時空モノでもあったんだ!って気づいた時、うおーマジか!!好きすぎる!ってなりました。
と、こんな感じに、事前情報を遮断してたうちが一回見に行っただけでこれだけ理解できたってのは魅せ方とかストーリーがすごい丁寧に考えられてたんだなぁと。いい作品だった。

フラ・フラダンス

年内にもう一つ見たい!と思って大晦日に見に行きました。最初はソードアート・オンライン見ようと思ってたけど調べたらフラ・フラダンスの方が上映館が激減してて、急いで見に行くことにしました。
なんで上映がすぐ終わっちゃったんだ?と思って調べたらあんまり評判が芳しくないようで。うーん良かったけどなぁ。ただ宣伝が行き届いてなかっただけなんじゃないかと。特にこの内容を楽しめそうな人たちに。
うちは劇場版オリジナルアニメ極力全部見たいマンなんでアイ歌みたときに予告編が流れてて知ってたけど、みんなどうやって映画の情報を入手してるんだろう。特にオリジナル作品。

いわきでフラといえばフライングベイビーズというのが通説ですが(?)、フライングベイビーズが中学生がクラブ活動感覚で大会に出ようとするのに対し、フラ・フラダンスはハワイアンズにダンサー志望で入社した高卒のストーリーでガチ度が違います。宝塚の学校に通う子みたいな感じ。っていうか全然仕組み知らないんだけど、入社してから会社持ちで学校に2年通うってすごいなぁ。へぇ。

今はなき姉がハワイアンズのダンサーで、ふと家でフラを踊ったら家族が喜んでくれたのがきっかけでほぼ無経験の状態で入社&入学した日羽と同期4人がお互いを刺激し合いながら成長していく1年をめまぐるしく描いた作品。全体的に一つ一つの出来事に対する掘り下げは軽くて、一人ひとりの不得意なところが結構あっさり克服されてたり、瞬間的に恋をして失恋してたりしてるけど、なんでか風呂敷を広げただけとかまとまりがないとは感じなかった。
多分日羽が目まぐるしく過ごした1年間を日羽視点の深度で触れてるって芯が通ってて、自然だったのかななんて思った。自分に真剣すぎて他の人が成長してるって情報しかいれる余裕がないっていう。
あとすごくさり気なく5人中3人のこれまでの親子関係と、離れて暮らし始めた変化を書いてたよね。見る人によって感じ方は違うかもだけど、挫折をしつつも成長する子を神視点で応援するって捉え方とはまた別に、旅立っていく子供を干渉せず見守る親の心境なんてのもあるのかもなんて。
総じてよかったなーと(なに見ても言ってる)

見に行ったあと評判をちょっと見たら、他の作品より全体評価少し低いのに、レビューは全体的に悪くなく、★5とかつける信者的に良い感想を持ってる人がいなかっただけなのかなぁと。やっぱりこの作品知られてないんじゃないか?
微妙な時期とか他作品との競合とか謎の外野のキャストに対するネガキャンとか、他にも色々要因はありそうだけど、挙げた憶測はいずれも作品内容に直接的な関係がないわけで、もしこんな理由で適切に評価されなかったんだとしたら、なんというか映画って難しいなぁと。

はい。ってことで2021年は6作品見に行きました。大晦日に滑り込みで1つ見に行ったり、今年は夏以降ほぼ毎月見に行ってたりしてたので。
ちなみに見たいと思ってて行けなかった作品として、Roseliaのバンドリ映画と岬のマヨイガなんてのも。
2022年も色々見に行きたいなー。

更新履歴211230

はい、ぎりぎり12月に更新しました! ってことで2021年は毎月更新達成です。うぉー!

毎月なんていつ以来なんだ?と思って調べたところ、なんと2002年開設以来初達成みたいです。
かなり更新してた年でも、2003年は改装のため1,2月は更新してなく、2008年は12月だけ更新してなく。へぇー毎月更新未達成だったのかぁ。

てことで今月の更新は、いつものワンドロイラスト更新です。1月と6月に描いたイラストという、更新してた割に追いついてない感が否めないですが。イラストのいろいろについては各ページに書いてあるんでそちらを見ていただければー。

更新履歴はほどほどにして、そんなことよりもさ!

サークルサイトをちょっとリニューアルしたんですよー!
前から気になってたHTML5タグ化は実はちょっと前にもう達成してたんですね。なんでもDIVでくくるのはなにをくくってるのかわかんなくなっちゃうし、idとかclassじゃなくてタグに意味をもたせられたらなーと常々思ってたんでheaderとかmainみたいなHTML5で新しく増えたタグはほんと大歓迎。
そこもそうだったんだけど本の詳細を表示する仕組みに古臭さを感じてたんですよ。これまでのは、ブログとかでよくある「続きを読む」機能を流用して自前でそれっぽくCSSをカスタムしただけだったんですが──

これまでの本の詳細の表示と操作感

詳細の枠が小さい、在庫表示のアイコンが小さい、横長なのでスマホの画面にフィットしない、それぞれが独立してるんでいくつも開けちゃう、最近常識レベルで一般的になった「他をクリックしたら消える」ができない、など、2013年…に適切なレベルだったかはともかく、2013年に作ってからだいぶ経ったんで使い勝手の悪さが目立ってきててここも直したいなと思ってました。でそこを直しました。

今回の更新での本の詳細と操作感

ネット見てるとよく見かけるアレにしました。周りが暗くなって新しいウインドウが出た風になるやつ。最近なんでも自前でチャレンジせずネットで配布されてるライブラリを使うことができるようになったんでこういうのを気軽に実装できるようになりまして。remodalってやつ使ったんすけどいやー便利だよねー。簡単でいいわー。

てことで上で気にしてた枠の小ささと横長はほぼ全画面使えるんで解決。いくつも開けちゃって閉じ方に癖があるのも普通にできた。在庫アイコンが小さいのは今回改めて全部作り直したので解決。DLsiteとメロンブックスのリンク、18禁アイコンもまとめて作り直しました。

あと紹介コメントも少し直してます。みとの本も○さわの本も、うちが適当にコメントを書いてて、ものによって本を入手する前に想像で書いてるのもあったりするんですね。
今までは枠が狭かったんで仕方なかったけど今回のでだいぶ文字数行けるようになったので多少見直したり。直したコメントについては、ジャンプコミックスの表4というか次回予告風というか、中身が気になるように書いたつもりです。在庫がある本はぜひ手にとってみてほしいんでよかったらみにいってみてくたださいましー。

てことで2021年の更新は多分これでおしまいです。
2021年は毎月更新した!とは言いますが半分改装に関係するだったわけで、イラスト更新のストックもあと3枚しかないわけで、今は一枚絵よりも漫画を描いてるわけで、つまるところ2022年は、さすがに毎月更新ってことはないのかなーと。やりたいと思ってるものはまだあるんで、ふとまた見に来てもらえたら嬉しい限りですー。

同人誌印刷屋の乗り換えを考えたこと

えっ!なんか描き始めたんですか!

直近でなにか同人誌を印刷したいわけじゃないんだけど、印刷する原稿があるわけじゃないけど、時々考えるんです。今度本を出すならどんな感じの装丁にしたいなーとか。まぁ考えたところでいつも結局時間がなくて、どノーマルな仕上げと発注をしちゃうわけですが、まぁそれでも考えるんです。

で、自家製本じゃないときはいつもEditNetプリンテックってところを使ってたんですね。ただ最近変えようかなーと思ったりして印刷屋を探してて。刷るもんないのに。
で、結局見つけたんですがその過程で印刷屋に対してどんなこと考えてたかまとまったので書き出して見た次第。

自家印刷にない面白い仕上がり

レーザープリンタを持ってるんで普通の印刷なら家のプリンタでできるんですね。無線綴じができないけど、うちが持っていく部数的にも入稿の時間的にも自分で刷っちゃったほうが楽なので、そこはあんまり気にしてないっていう。
むしろこの間例大祭で出したドットアンドボックスで遊ぶ本は、漫画パートはフルカラー、遊ぶ紙は切り離せるようにミシン目を付けたり、作りたいものにかける手間は全く惜しまない質なので、そうそう普通の印刷屋じゃ満足しない体質だったりします。

そういう意味では、これまで使ってたところは変な紙が多くて時々選んだりしてたし、孔版印刷多色刷りもできるらしくて近々チャレンジしたいなーと思ってたんですよ。
クラフト紙とか使ってね。しかもエンボス柄がついたクラフト紙もあって、ペーパー刷るだけでも絶対楽しいと思ってたんです。それだけ面白い絵が描けなかったのと配る場がなくて後回しにしちゃってたんですがね。
そういえばあんまり紙の質感を生かした本も作れなかったなぁと。合同本はちょっと冒険しすると怖いしとか雑念が多くて。
てことでどうこう言う割にあまり冒険した本は作ってなかったんですが、ただいざとなったらはっちゃけた仕様で頼めるような印刷屋がいいなーと思ってたのは確か。

よく行くところの近くで印刷してる

諸般の事情で自スペースでイベントに出れないんで会場搬入の方法がわからないし、聞きながらやったとして搬入を間違うとサークル参加してる人に迷惑かけちゃうんで会場搬入は選び難いと思ってます。
あと、万が一届いてないとやばいじゃないすか。こういうトラブルってありえないぐらいテンパるんでそういう不安要素は取り払っておきたいと思うとますます選べない。

てことで本の受け取りはこれまで直接印刷屋に取りに行ってきました。これまで使ってたところは直接取りに行くと数百円安くなったんですよね。まぁ電車とか乗って行ったら価格的メリットはほぼないんですが。
ただ新型コロナウイルス感染症でプリンテックが店舗に受け取りにいけなくなってるってことで、使えなくなっちゃったんですよね。新しい印刷屋を探しはじめた動機としてはこれが一番だったなぁ。

その他

これまで使ってたところは上の2つが気に入って使ってみたものの、女性向けの印刷屋っぽかったんですよね。何度か店に行ってるけど男性にあったことないし、見本とかチラシとか女性向けだなーと思ってたし。多分性別ガチャしたら男はUR相当だったのではと。だからなにというわけじゃないけど居心地は少し窮屈だった。

あとところどころ思想が強いなぁと感じるところも。まぁうちもそういうところあるんですが、人がやってるのを見てわかった。だからどうしたと周りが思ってることで思想を前面に出すと、何をされてなくても面倒くさいって印象が残るってこと。

どっちも印刷には関係なく、価格も品質も満足だったんだけど、乗り換えるにはそこも考えて選ぼうと思った。

てことで探してみた

うちの二大拠点(職場・家)である世田谷と板橋近辺でないかなと思って探してみました。
まず世田谷、同人誌専門の印刷屋が多分プリンテックしかない。同人誌も印刷しますと言ってる印刷屋はあるけど、なんとなく同人印刷ってちょっと特殊だろうと思うんですよね。うちみたいな数十部の印刷って意味では学校の卒業アルバムはそんな部数なのかもだけど、締め切り感覚とか、うちがやりたいと思ってる特殊紙印刷とかは期待し過ぎちゃいそうだし、そういう一般人とのやり取りはまぁもうちょっとうまくなったり売れるようになってからでいいかなーなんて(一生こない)。

あと板橋。実はレンズと印刷の街というだけあってちらほらありましたねー。コーシン印刷は初めて探した時も検討したけどもう少し部数が多い人向けみたいだし、会社所在地が知り合いが多い辺りなのでちょっと避けたり。あと街の印刷屋でも同人誌の実績がそれなりあるところをいくつか見つけたけど、どこもちょっと思想が強かったのと、やっぱり印刷の幅が期待するほど広くないみたいだった。

と思ってたら見つけました。PrintWalk。志村坂上、悪くない。
オンデマンドは充分アリな価格だし、変な紙がプリンテックほどじゃないけど揃ってるる。しかもPP加工はこっちの方が豊富みたい。それに、ねこのしっぽとタイアップしてたぐらいだから男性客レアって感じでもないだろうし。うんうん。いいね。

てことで、そのうちお世話になろうと思います。いつになるのやら…いや直近でにとりか椛スペースで参加させてもらえるイベントで出しますよ。タブンネ。

更新履歴211030・211107

はい、もはや更新履歴を詳しく書くだけのブログに成り下がってますが更新履歴です。まぁここでこれやめたらほんとになにも書かなくなるわけなのでね。

前回の更新で改装が完了したと言ったな。アレは嘘だ。

いや悪気はなかったんですけど、ILLUSTページのコンコレのページとかアイマス記のページが未改装だったのを全く忘れてて、慌てて直そうとしたんですが、やりきる前に作りかけのデータをアップロードしちゃったんですよ。なので211030の更新時点ではコンコレのやよいのページだけ更新され、他はそのままの状態で一週間放置。他のコンコレのページとアイマス記のページが新デザインになったのは211107の更新で、実はその期間ちょいちょいリンク切れがありました。まぁあまり影響がない部分だったんですが放置しちゃったり。

今度こそほんとに改装完了しました! ほんとです!
でもアイマス記は機械的に新しいHTMLに移行しただけなんで、現状すごく読みづらい状態でして、暇な時かなんかに整形したいなーと。

てことで211030の更新は以上です。これ以降は211107の更新ですねー。

ILLUST2つ追加

なんだかんだほぼ毎月更新してた割にはILLUSTの更新を忘れてて、相変わらず今年の年賀イラストを今更追加しました。
片方はコンコレ用でサイトのインデックスになったり、コンコレのプロフィールにURL貼ったりしてた絵です。みそのさん、当初は描きにくいキャラだなーと思ってたけど、正面顔にしなければ難しくないし、キャラ設定がいい感じに軽いんで色んな事させられるんで、こういうぽっとした用途で使いやすいいいキャラだなーと。なぜ他人事な考察なのかっていう。
あともう片方は東方の鬼人正邪なんですが、Twitterに数分だけ載って取り下げた幻のイラストだったりします。まぁ幻っていうかただのボツというか。
こうして2021年の年賀イラストをサイトに載せながら、もう少しで2022年の年賀イラストの時期なんだなぁと思ったり。

その他の細かいところ

●サイトのアイコンfaviconが古いデザインのままになってたので更新しました。お気に入りでアイコンとして表示されたり、タブブラウザーに表示されたり、

こんな感じに変わりました。意外と色んな所でお目にかかる機会が多いと思うんですよ。

ロゴが変わったのはもちろん、ちゃんと看板を持つ看板娘も登用しました!
これ、すべてのページを修正したのでかなり大変でした。去年改装してる最中に気づけばよかったんだけどね。

●直リンク用のバナーの画像を更新しました。誰かが使ってるのを見て「うおー! 自分じゃないサイトにうちの画像が貼られてるぜぇー!! すげぇー!!!」って思ってから変えようと思ってたんですが、いい加減古いから変えるかぁと思って確認したら5年以上使ってたらしいです。うーん、やっぱり200×40のバナーってのがもう死滅した文化ってことなのかなー。寸法の良し悪しはともかくバナーって面白いと思うんだけどなぁ。

●イラスト要素ゼロのリンク用バナーのロゴが古かったのでこちらも修正。っていうか半年前に直してたのアップし忘れてました。今どきバナー使ってリンクしてくる人、かつてんてこまいまいにリンクしたいのにイラストバナーじゃ恥ずかしいと感じる人って条件に合致する人がどれほどいるのか。多分天文学的な人数しかいないんだろうなー。

●googleが検索キーワード集めの参考にしてるsitemap.xmlを1年更新し忘れてたので更新。SEO的に大事らしいのにILLUSTとかCOMICとかアドレスを再編成してたのをなんにも反映してなかったっていう。まぁSEOって内容じゃないし、これといった不利益はなかったとは思うけど一応。

この映画を見た2020

やり忘れてたので今更ですが毎年恒例、よんちが見た映画の感想を一年分まとめて書くだけのコーナーです。このラノベがすごいみたいなタイトルですが「すごい」んじゃないんです「見た」だけなんです。
毎年ロゴ画像を作ってるので今回も用意したんですが、結局オリンピックのプラカードパロでお茶を濁す感じにしたり。まいいじゃないですか。コロナで2020年から2021年に延期されたオリンピックと、書き忘れてて2021年になっちゃったこの記事。似てますよね。似てませんかそうですか。

メイドインアビス 深き魂の黎明

もともと1月に上映されてたのに気づかないまま春になって「終わっちゃったかぁ」と思ってたら、コロナの合間の6月になんか映画館でやってたんで。原作はこの映画のパートの直前まで持ってるんで、そこまでのあらすじは分かってるも内容は知らない状態での鑑賞でした。にしてもなんでこんなひどい作品が作れるのか。なんともだけど。いやいやいやいや素晴らしい。

ミッドナイトスワン

はい。なんと実写映画です。ここに出てくる作品がアニメ作品ばかりなので「実写映画は書かないスタンスなんだろうな」と思ったそこのあなた(キラーン)。ほんとに実写映画を見てないんですよ。映画館で観た直近の実写映画を思い返してみたところメン・イン・ブラック2(2002年上映)以来だったのでほんとに18年ぶりでした。しかも実写邦画を映画館に観に行ったことは一回もないんですよね。いや興味がないとかじゃないんですけどね。予告編とか見ると気になるなーって作品はあるんでけど、そんなに映画館に頻繁に行かないし、やっぱりアニメのほうが優先順位が高いもんで結局見たいと思ってるうちに上映が終わってしまうんですよね。そんなうちが実写映画を。

もともとは職場の人のおすすめだったんですよね。ただその人も「草薙がニューハーフの役をやってる真面目な映画って時点で面白そうだし実際興味はあるけど、前評判によるとだいぶエグい内容らしくて、映画館に観に行っていいかBlu-rayかなんかで家でじっくり見たほうがいいかを教えてくれ」と言われて見に行ったという。職場の人に教えてもらった映画ではあるけど、色々聞いた中で自身の興味とかから行くって決めたわけなので、もちろん楽しみにしてたし楽しんできました。

まず日本映画のあの静かさと間が新鮮で、しかも映画館なので没入感が半端ない。また発言は全然ないのにそれ以外のところで色んな感情を訴えてくる。役者の力はすごかった。
性の多様性が一つのテーマだったと思うんだけど、たしかに世の中はまだまだデリカシーがないなと思うし、そう思いながらもそれを商売にしていくしかない人ってのも難しいし、色んな余韻が残る映画でした。

魔女見習いをさがして

おジャ魔女どれみが映画化!?ってことで行ってきました。仕事のスケジュールが正気じゃなくて、行った当日も全社会議みたいなスケールの会議でろくに整ってない資料を付議したら偉い人に丁寧かつオブラートに包み「この程度の進捗で会議開くとか君は呼んだ人らのことをそんな暇だと思ってるの?」みたいなことを言われつつ、その夜見に行ったっていう流れでした。開始早々仕事がうまく行かない今作の主人公たちの様子が映り、アンニュイにリミックスされた無印OP曲が流れてて、そんなのを見てたら全然泣き所じゃないのにボロ泣きしてた。映画館内においては人生最高の感涙だったなぁ。泣き所じゃないのに。
作品としてはおジャ魔女どれみを小さい頃に見た女性3人が偶然出会ってから飲みに行ったり旅行に行ったりする話で、映画のキャラとおジャ魔女どれみの思い出話をするみたいなイメージの作品だったのかなと思います。当時はあいにく無印しか見てなかったんでわかんないところもありましたけど、うちもこんな事考えながら見てたなーとかそんなことを思いながら観てました。

ただ各主人公たちがなかなか夢がない日常を過ごしてて、夢ばっかり観てられないっていう悲しい空気感はただよってて、大人ってなかなかねぇ‥みたいなところもそれはそれで共感できたり。まぁ上司に理不尽に叱られて酒に逃げるシーンを見ても、おジャ魔女どれみを観てた当時は多分共感はできなかったろうなーとも思うあたり、大人を否定するばかりじゃなくて、それはそれでいいじゃないかと言ってくれてるような気も。
なんか、同じさとじゅん監督作品であるたまゆら卒業写真もそうだったけど、主人公たちの機微を眺めながら自分に照らしたりできつつ、主人公に感情移入と言うか、主人公の横にいて応援をしているようなと言うか…んー難しいんだけど、映画を観てるだけじゃない、何かを揺り動かされるようないい作品を作ってくれますよね。さとじゅん監督。などなど、総じて色んなものが丁寧に描かれてるゆっくりしたいい作品でした。

映画を見終わったあとにレビューサイトを見に行くことがたまにあるんですが、そこに主人公の一人がガールズバーで働くことになるシーンがちょっと物議を醸してて興味深かったなと。たしかにそういうシーンあって、リアルタイムで見てても「これまた妙なリアリティ推してくるなぁ」ぐらいしか思ってなかったんですが、何かのコメントに「世の中ではあまりしっかりした職業と観られてなく、もっとまともな仕事に付きなとか言われるけど、映画の主人公が笑顔でガールズバーで働いてるのを観て、みんなが言うほどいけないことじゃないんだなって思えた」みたいなことが書いてあってなるほどなぁ、と。こんな奥深いメッセージがあったなんて。しかもそれがちゃんと届いてる。すごい。

はい、こんな感じでした。てことで2020年は3本観たわけですね。んー、6→4→4→3なので減ってはいますが、まぁ2020年は新型コロナウイルス感染症の関係で映画館にもなかなか行きづらかったり、そもそも上映が延期になったりもしましたしね。あと魔女見習いを探しての中でも書いてますが仕事がやばかったりもしたしね。
こんな世相だったので制限された中での制作だったろうし上映数も少なかったんじゃないでしょうかね?調べてないですけど。2021年はもっとどんどん映画を見に行きたいなーと思いますー(なお執筆は2021年8月)。