この映画を見た2021

今年もこの季節がやってきました。
「このライトノベルがすごい」みたいなタイトルをしてますが、その実、よんちが見た映画の感想を一年分まとめて書くだけのこのコーナー。

2020年度の職場の仕事量が鬼多かったりしたので出だしはあまり見に行けてないんですが、まあまあな本数を見に行けた年だったかなぁと。特に夏以降。
ただ新型コロナ感染症の関係でレイトショーが禁止されちゃったので、仕事終わってからレイトショーで映画を見て終電間際に帰るみたいな見方は年末まできませんでした。
じゃ見た順で。

映画大好きポンポさん

原作が好きすぎて漫画もほとんど持ってるんですけど、映画化する映画化すると言われながらやっとって感じで。

原作を何度も読んでて熟知してたんですが、あの原作をどう2時間弱の映画に仕立てるのかなーと思ったり、漫画っていうメディアではある程度ぼかせてた国際的な映画賞をとる作品を映画っていう同じ土俵でどう表現するのかなと思ったり、めんどくさい原作厨めいた状態で見に行ったり。いや始まったら素直に楽しもうと思ってたけど、原作を完全に知ってる作品を見に行くことがなかなかないんで慣れなくて。

前半は展開むっちゃ速いなぁとか思ったけど、後半原作の無印ポンポさんで省略されてた映画を作る苦悩とか面倒臭さとか行き詰まりをものすごく丁寧に書いてて、その表現が漫画じゃできない映画だからこそでいいなぁと。前半は演出がオーバーかなぁとも思ったけど、後半にあんな熱い展開を追加するんだったらあの演出も妥当だわと腑に落ちました。原作ありの劇場版ってたいていは原作を知ってる方が目新しさや度肝抜かれることは少ないんだろうと思うけど、この作品に関しては原作を知ってることが慢心になっちゃってむしろ原作知ってるほうが度肝抜かされるんじゃないかな。
あとこの映画が90分ぴったりで終わるのも最高と付け加えておきます。

劇場版クドわふたー

なんか映画見たいなーと思って漠然とネット探してたら発見したって動機で。

それにしても今更なぜ?と思ったらクラウドファンディングやってたんですね。なるほど。ちなみにリトバスは未視聴未プレイだったり。いや、おさらく全体的に好きすぎてうかうかした気持ちじゃ見始められないぞと思ってるうちにもうすぐ10年という。

50分って作品だったけど大満足でした。うん。これは録画したアニメもうかうかした状態では見れませんね。(←まだ先送るつもり)

クドかわいかったなぁとかざっくりした感想をたんまり書こうと思ってたんですが、ちょっと調べたら声優がリッチャンと同じ声の人だっんすね。ひぇーマジか。声優ってすごい。

サイダーのように言葉が湧き上がる

色彩がなんと言ってもきれいだった。夏の鮮やかさ、青春の色って言うのかなぁ、なんか爽やかなストーリーを強調してたと思う。それに反して、前半の主人公の後ろ向きさだとか逃避している様子がまたコントラストを強調してたと思う。

あと見てる人の意表をついたり初見じゃ想像もつかないところに伏線を引いたりするストーリーがよく取り上げられる気がするんですけど、この作品はそういう小難しいことなくみんな直感で動いてるし、何かが起きそうだなっていう雰囲気をぷんぷんに匂わせてから何かが起きたり、ものすごくわかりやすかった。背景を含め画全体がパッキリしてたのも相まって、シンプルで好きでしたねー。

ちなみに見終わったあと閉店間際のショッピングモールで開いてる出口がわかんなくなり守衛の人に助けてもらったというこぼれ話もあったり。ちょうどエスカレーター止めてたり出入り口を締めてる最中に映画が終了して、本来通れないはずの通路をずんずん進んじゃってたみたいです。守衛の人に「どこ通ったらここまでこれたんすかw」とか言われたの人生はじめてだ。

龍とそばかす姫

はい、細田監督作品です。スタジオ地図10周年ってことで、こころなしかこれまでの細田作品を混ぜ合わせたような作品のような感じがしました。仮想世界でサマーウォーズ、本来の人生をリセットして上り詰めていく流れがバケモノの子、親を事故で亡くしたおおかみこどもの雨と雪、女子高生の恋愛を題材にする時をかける少女(スタジオ地図以前だけど)。そこは公式サイトとでも「細田守が辿り着いた渾身の最新作」というだけあって全部うまく混ざってたような気もするし、ごちゃまぜすぎて主軸がよくわからなかった気もするし。

そうなんすよね。未来のミライもそうだっんだけどかなり終盤まで物語のゴールが見えない。設定を見せてるだけとは言わないけど、そのひとつひとつが物語全体にどう関係してくるのかがわからないからどう受け止めていいかわからないと思ってしまう。──んだけど、今回は映像が鮮やかでなんとなくきれいだなーと思って飲み込めたんで気になりませんでした。
ただまさか竜のフォーカスの仕方がああとは思わなかった。意外な角度で突然きたなーと。いやあの親子は中盤ぐらいからちらほら出ててなんか気になるなーとは思ったけど、まさかあんなストーリーの核になる人物とは。でも前作もそうだったしこれが細田流のストーリーの組み立て方なんでしょう。欲張りすぎな気もしなくはないけどストーリーのスケールにちょうどいいとも言えるんで充分いいと思う。

細田監督ってぼくらのウォーゲームとサマーウォーズでネットの仮想空間を描いてるけど、これまでの2作と違うのは現実世界と仮想世界の距離感。ぼくらのウォーゲームではまだパソコンやインターネットがある程度珍しく島根にはインターネットがなかった。サマーウォーズではガラケーやパソコンの画面越しに多くの人が接続。今作ではボディシェアリングで自身の感覚をそのままUに接続し使ってない人がいないと言われるほど多くの人が接続。どれもほぼ10年間隔ぐらいに作られてるんだけど、サマーウォーズではアカウント乗っ取りっていう問題点に着目したり、今作では歌姫っていうかたちでvtuberとかのビジネスを取り上げたり、敏感だなーなんて思いました。
思い返してみるとうちは、ぼくらのウォーゲームのときはケータイは持ってなかったけどwebサイトを作ってみたりチャットに浸ったりしてたし、サマーウォーズのときはガラケー持っててソーシャルサービスといえばpixiv持ちつつ自サイトをやってて、今はスマホを持ってるぐらいしか進歩してないんだけど10年前よりはネットでの存在感が出てきてるのかなーなんて思うあたり、今作のテーマであろう現実と切り離した仮想に共通するところもあるのかなーなんて思ったり。

ちなみに仕事帰りに行ったんですが映画の後に家に帰りやすいようにいつもと違うところに自転車を停めたら23時に閉まる駐輪場で、映画が終わってからだとどう急いでも間に合わないってことに映画館向かいがけに気づいてて、乗換案内じゃ出てこないタイトな経路で自転車を別の駐輪場に移動させつつ映画に間に合わすっていうエクストリーム移動をかましてました。

アイの歌声を聴かせて

サカサマのパテマ以来の吉浦康裕監督の長編をみてきました。
吉浦監督。おぼろげながら、全体のわからない世界をしばらく見せられながら世界観が少しずつ分かってきて、あるシーンで断片的な情報がすべてつながって気持ちいいエンディングだったってのを覚えてたんですけど今回もそんな作品でした。わからないものを見せられてるのは多分下調べとか前情報を一切遮断して見に行ってる自分の問題なんだけど。

アンドロイドものも好きで、アイうたもまたそうなんですが、試験的に送り込まれてくるって状況がToHeartに近いなーと思いつつ頭の片隅で比較しながら見てました。だた、マルチはメイドロボっていう人間の手伝いを想定したものなのに対してアイうたは人間そのものを作ろうとしている。20年以上前の作品と比べてる時点でアレなのかもだけど、人間を模したロボットの技術だとか考え方が20年分進歩したんだろうね。
うちは感じなかったけど、映画館出る時のエスカレーターで後ろの人がシオン怖いって言ってて、なるほど校内の端末を軒並みハッキングできて、シオンがおりこうに振る舞ってるよう監視カメラに映像を自律的に修正させるってのはすごいを通り越して怖いよね。ただシオンはストーリー世界においても特異点なんですよね。みんながみんなあれができるわけじゃなく、いろんな偶然でああいうことをしてたと。その辺を理論立てて整理してるサイトがあったので見た上でわからなかった方はこちらを参照すると釈然とするかも。どうでもいい話だけどこのブログの方、うちのTwitterの「おもしろかった(なにを見ても言ってる)」をいいねしたんですよ。こんなどうでもいいツイートいいねされたのミッドナイトスワンの時に草彅ファンにされた時以来だ。

などなど御託を並べてますが、ずっと一緒にいたアイとトウマを、トウマが何年も前に作ったAIが姿を変えながらその頃の命令を達成しにくるっていうストーリーを理解した瞬間、物語のスケールが急に広がってく気持ちよさ、これ時空モノでもあったんだ!って気づいた時、うおーマジか!!好きすぎる!ってなりました。
と、こんな感じに、事前情報を遮断してたうちが一回見に行っただけでこれだけ理解できたってのは魅せ方とかストーリーがすごい丁寧に考えられてたんだなぁと。いい作品だった。

フラ・フラダンス

年内にもう一つ見たい!と思って大晦日に見に行きました。最初はソードアート・オンライン見ようと思ってたけど調べたらフラ・フラダンスの方が上映館が激減してて、急いで見に行くことにしました。
なんで上映がすぐ終わっちゃったんだ?と思って調べたらあんまり評判が芳しくないようで。うーん良かったけどなぁ。ただ宣伝が行き届いてなかっただけなんじゃないかと。特にこの内容を楽しめそうな人たちに。
うちは劇場版オリジナルアニメ極力全部見たいマンなんでアイ歌みたときに予告編が流れてて知ってたけど、みんなどうやって映画の情報を入手してるんだろう。特にオリジナル作品。

いわきでフラといえばフライングベイビーズというのが通説ですが(?)、フライングベイビーズが中学生がクラブ活動感覚で大会に出ようとするのに対し、フラ・フラダンスはハワイアンズにダンサー志望で入社した高卒のストーリーでガチ度が違います。宝塚の学校に通う子みたいな感じ。っていうか全然仕組み知らないんだけど、入社してから会社持ちで学校に2年通うってすごいなぁ。へぇ。

今はなき姉がハワイアンズのダンサーで、ふと家でフラを踊ったら家族が喜んでくれたのがきっかけでほぼ無経験の状態で入社&入学した日羽と同期4人がお互いを刺激し合いながら成長していく1年をめまぐるしく描いた作品。全体的に一つ一つの出来事に対する掘り下げは軽くて、一人ひとりの不得意なところが結構あっさり克服されてたり、瞬間的に恋をして失恋してたりしてるけど、なんでか風呂敷を広げただけとかまとまりがないとは感じなかった。
多分日羽が目まぐるしく過ごした1年間を日羽視点の深度で触れてるって芯が通ってて、自然だったのかななんて思った。自分に真剣すぎて他の人が成長してるって情報しかいれる余裕がないっていう。
あとすごくさり気なく5人中3人のこれまでの親子関係と、離れて暮らし始めた変化を書いてたよね。見る人によって感じ方は違うかもだけど、挫折をしつつも成長する子を神視点で応援するって捉え方とはまた別に、旅立っていく子供を干渉せず見守る親の心境なんてのもあるのかもなんて。
総じてよかったなーと(なに見ても言ってる)

見に行ったあと評判をちょっと見たら、他の作品より全体評価少し低いのに、レビューは全体的に悪くなく、★5とかつける信者的に良い感想を持ってる人がいなかっただけなのかなぁと。やっぱりこの作品知られてないんじゃないか?
微妙な時期とか他作品との競合とか謎の外野のキャストに対するネガキャンとか、他にも色々要因はありそうだけど、挙げた憶測はいずれも作品内容に直接的な関係がないわけで、もしこんな理由で適切に評価されなかったんだとしたら、なんというか映画って難しいなぁと。

はい。ってことで2021年は6作品見に行きました。大晦日に滑り込みで1つ見に行ったり、今年は夏以降ほぼ毎月見に行ってたりしてたので。
ちなみに見たいと思ってて行けなかった作品として、Roseliaのバンドリ映画と岬のマヨイガなんてのも。
2022年も色々見に行きたいなー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。