毎年恒例、なんならもうこれしかブログ更新ネタ無いんじゃないかってぐらい恒例のこれ。某社の「このラノベがすごい」的なタイトルと見せかけて見た映画を全部紹介しちゃう大げさな記事なのです。
ちなみに今回は第八回だったりします。だんだん歴史が出てきましたね。だからどうしたってのはないんだけど。
かがみの孤城
2022年公開だけど2023年に見に行ったのでこっちに。
雪の降るお台場で見てきました。発券受付の人が有料会員をおすすめしまくってきて面倒くさかったのと電車で帰れなくなって(ふたごさんと見に行って、新宿で飲んでたら電車なくなってた)と前後の謎の印象が色濃くなんかちょっと変な感じ(某)という。
大好き時空モノでした。そしてこういう時空モノにあまりない、本来の時間軸でお互いが影響しあってるタイプのでした。
生きる難しさみたいなのとか、各々の思う”大人”へ踏み出して微妙な気難しさに直面しちゃうのとか、これでもかとフォーカスしてく鋭さが辛かったなぁ。きっとそういうのに実際直面してる子に届けたかったんだろうなぁ。がんばれ。
前向きな作品でよかったでした。
金の国水の国
思いのほか早く上映館が減ってたんで急いで見に行ったり。
2つの国の全然主流じゃない真逆の二人が出会い…みたいなありがちな題材かなと思わせて、国交を断絶してることがお互いの不利益になってる状況をほぐしてく痛快さみたいなのも面白さを入れてきて、さらに地理的条件とか土木的な都市基盤をストーリーに絡ませてくる所も嬉しくて、好みな感じにリアリティがあるのがよかったなーと。
そしてなにより姫様のふっくら加減がな。モテモテのお姉様たちより断然こっちがいいに決まってるじゃんってキャラデザがよかった。
そして終わってちょっと調べたら女性向けコミックの映画化というから驚き。面白い作品っていろんな所に眠ってるんだなぁ。
シン仮面ライダー
ミッドナイトスワン以来の実写映画でした。この辺りから一人で映画を見ることにこだわらなくなってきてて、人と映画を見に行く率が上がってきました。
シンシリーズが毎回話題になるんだけど見に行ったことないなーと思ってライダー好きのいつもの面々を誘って行きました。すごかった。
らくだい魔女フウカと闇の魔女
知らない児童書シリーズの劇場版のようでした。
キャラ一人一人に映画一本じゃ語りきれないストーリーとか設定があるんだろうなぁ。
原作なにも知らないけどほかのシリーズも映画化されるといいなーと思うやさしい作品でした。ほのぼの。
BLUE GIANT
いつも見てるのとは違う路線ですが。
きっかけはバイキング小峠と因幡はねるが出てたテレビで愛を語ってたのを聞いてはじめて知って、劇場版がやってたので見に行ってみようかなーぐらいな。
努力の天才って感じの主人公がかっこよくてなぁ。あとそれに惹かれて集まり始める周りの人たちもまたよかった。それと「絶対事故るフリだよなー」と分かるシーンからの事故。どうなるのか分かるのにめっちゃ盛り上がる。熱量がすごい作品でした。
ちなみに見に行った吉祥寺プラザって映画館。座席は自由席だし、非常灯は上映始まっても消灯しないし、前からしか音しないしっていう昔ながらの映画館で、雰囲気が気に入ってたまに行きたいなーと思ってたのに、見に行った半年後の2024年1月で閉館になってしまったとのこと。残念だなぁ。まーでもプライムネトフリが幅をきかす昨今、映画1本をお金をかけて観るって人は限られるだろうし、そうじゃなくても吉祥寺はもっときれいな映画館が駅前にあるし、雰囲気重視で遠くからわざわざ来る人だけじゃ話にならないだろうしなぁ。終わってから残念だなぁって嘆くのはそれこそ無責任な話だよね。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY
上映時間30分というすさまじさ。すぐ終わっちゃうんだろうなと思ったけど、体感はもっと長くて充実した出来でした。この短さもまた虹ヶ咲ってことなんでしょうな。
昔、デジキャラットのアニメが季節毎の特番でやってた時期があって、情報収集してないと見逃しちゃう感じで(かといってあの頃は映画館も自由に行けてなかったけど)。
映画館に行きまくる生活をしてる身としては、短くてもいいから映画館でやってもらえるのはいいなーと。
虹ヶ咲って個人色強めでラブライブらしくないんだけど、かといってアイマスとかみたいな事務所所属じゃなく学校のクラブなところがラフで。あくまで手作り感を大事にしてるところとかね。
2024年にまた劇場版やるらしいんでそれもまた楽しみ。
君たちはどう生きるか
天下のパヤオ。前情報一切なし。分かるのは白鷺のポスターだけ。
うちは普段から前情報を意図的に遮断して見に行ってるんでいいんだけど、公式がやると他の観客も強制的にこの見方を強要されちゃって、このスタイルを受け入れられない人が楽しめてるのかまず興味があった。後述。
中身は、今までの宮崎駿映画の総まとめって感じで、いろんな宮崎映画がよぎった。見てる最中は時空モノでファンタジーをやりたいんだーとか、宮崎駿が満を持して描く異世界転生(転生ではない)ファンタジーだー!とか思ってたけど、今これ書きながら改めて死線をさまようって解釈もありそうだなーとも。
ファンタジーとして純粋におもしろかったです。
で、レビューサイトを見ると、どう楽しめばいいか分からなかったとか書いてあるの。もう見てられない。あの何が起きるか分からない、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。一体何を見せられてるんだ?から全てが一気に繋がる展開。これ。(唐突にゴノレゴ風)
ちなみに船堀シネパルって所に見に行ったり。江戸川区の施設で実は船堀タワーという展望台がある。江戸川区すごい。
アリスとテレスのまぼろし工場
ふたごさんと行きました。あの花の監督らしいけど、あの人の作品は全部偶然見逃してて。
世界観が不思議な作品だったよねぇ。変化してはいけない世界がどんな世界かを極限まで突き詰めてストーリーにしてた。
あとアリスもテレスもストーリーに出てないのでは?と思ったけど、ストーリーの中でさりげなくアリストテレスの言葉がとりあげられてて割と意味のあるシーンだったっぽいね。何回も繰り返し見てほしいってことなのかもだけどタイトルの伏線はもうちょっと分かりやすい方がいいくないかなぁ。
──なんてぼやきつつも、世界観を突き詰めたストーリーはすごくおもしろかったし、絵がきれいだったし。
絵は色使いとか背景とかじゃなく表情がきれいだったなー。あれをきれいと言うかは分かれそうだけどうちは好きだったなー。て具合にいい作品でした。
バービー
しれっと実写。しかも海外女児向け玩具ってことで到底見に行かなそうなジャンルだけど映画レビューサイト見てたらかなり興味がわいたんで見てきました。
ちなみに行ったのは土曜の昼過ぎの渋谷の映画館。映画がめちゃポップな色使いなのは言わずもがな、映画館に行くまでの道もめちゃくちゃポップでした。場違いすぎだってばよ。
バービー人形しかいないバービーランド。いろんな見た目のがいても名前は女性はみんなバービー、男性はみんなケン。いろんなバービーはパティシェとか裁判官とか消防士だとかみんなが最前線で活躍してて、一方ケンはバービーにモテたくてサーフィンしたりバービーの周りをうろうろしてたりするだけという。既に女の子の人形遊びの世界観を大人視点で皮肉ってておもしろい。マテル社が実名で出てくるし、アメリカってこういうのOKなんだなー。
そんななか主役バービーがふと死について考える夢を見て、それ以降どんどんおかしくなっていく。そのおかしくなりかたもどうかしてるんだけど、リアルに干渉することでバービーでい続けられるということが分かってリアルの世界に行って……なんて書いてるとストーリー全部書いちゃいそうなんでやめますが、逆異世界転生モノというかリアル転生モノをハリウッドが自分たちの書式で描いた作品だった。すごい。
しかも男とか女とか性別にこだわることの無意味さ、自分らしくいる必要を説くという、ストーリーの芯はちゃんとしっかりしてるところに驚きを越えて怖さすら。気をつけろ、おバカ映画と思わせて意外とガチだぞ。
アニメ映画しか見ない人にも薦めたい感じでした。
大雪海のカイナほしのけんじゃ
原作ありと知らず、地上波アニメの回想シーンが何度か流れたところでやっと気付くという。あと東亜重工フォントの人なんだーと気付いた。原作見てなさが気になって本編に集中できなかったけど、民族の差をいい感じで描けてておもしろかったです。文字が読めない文化って概念も、今まであるようでなかったですよね。
ガールズ&パンツァー最終章 第4話
こちらもまた終盤ぐらいに第3話を見てなかったことに気付くという。雪上でとはまた。さていつ完結するんでしょうねぇ。
北極百貨店のコンシェルジュさん
絵がよかったなぁ。ストーリーも好きだったけど絶対あの絵の雰囲気が物語引き立ててた。で、原作コミックがあると知って驚き。原作コミックの絵もそのままでさらに驚き。
お客さんが何を求めてるか(なんなら本人も)分からないところでいいアドバイスをしないといけない職業って難しそうだなと思いながら、自分の知識をお客さんにぶつけていってそれがかっちりハマる喜びをたくさん見せてくれる映画だった。
あとなにより、プレゼントって概念が分からない人間だったんですがこの作品で知ることができたよ。あげるときの気持ちも、受け取るときの心がけも一切知らない人だったんだけど、この作品はそれがたくさん描かれてたなぁ。目立たず埋もれていっちゃうかもだけど間違いなく良作でした。
ポールプリンセス
これも無知の状態で行ったんだけど意外と息の長いプロジェクトだったみたい。というかそもそもポールダンスって題材がすでに性的なんでそんなメジャーになりうるのかなぁなんて思いながら、まぁでもアニメ映画見まくるマンなので見に行ってみようと。
で見てみると全くそんなことなく、純粋に踊りがきれいでたまげた。むしろポールがあることで足が地面に付いてる必要がなく上下で見せることができたり、回転を活かした衣装とか、可能性の広がり方がすごくて純粋におもしろかったです。
ということで2023年見た映画はこんな感じでした。なんと13本!! 多すぎ!!
2023年は1人じゃなく映画を見に行くようになった年でもあったり。けいおん劇場版を職場の人と見に行った時に、終わった直後に斜に構えた感想を言われて嫌だったと思って以来ひとりで見に行くを徹底してたんだけど、ひとりで行こうとすると逆にどんどん後回しになっちゃって見逃しちゃうことが多くて…。ある程度感想の感じが合う人&作品だったら人と行くのもいいなーと思えて他の人と映画を見に行きだした感じです。それで本数が増えたってのが大きいと思う。
あと職場の福利厚生で映画のキャッシュバックに使うウエイトが増えたのも大きかったかも。
いままでは書籍代とか旅行の宿泊代に使ってたんだけど、書籍はまんが(キャッシュバック対象外)しか買わなくなったし、旅行も行きたいと思いながら全然行けてないしという消極的な理由ではあるんだけども。
また一方で、アニメ映画増えてない?と思ったりも。
この間見に行ったデッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(これ書いてるの5月)は2時間の上下編だったけど、20分アニメx12話=4時間なわけで地上波放送するレベルの尺を劇場版でやってるってことになったり、ぼざろの総集編映画も始まったり、アニメは地上波でやらないといけないみたいな先入観的な縛りがなくなってきてるのかなーと。
それがなんでなのかはわからないけど、うーん劇場版のほうが円盤に頼らず儲かるとか??
まー家でアニメを見ることができないよんちさんはこの流れ大歓迎なんでどんどんやってほしいなと!
また来年ー