振り向け。君は…ふつうぐらい

うっつーむくないよーふりむくなよー

うちのブログをちょくちょく覗きに来てくれる方から、最近絵を描くのをやめたと報告を頂いたり。
飽きっぽく投げ出したがりな自分ですが、絵だけは「また気が向いたら描こう」と続いてるんで、絵ってそんなやめないといけないもんなのか、自分に当てはめて考えてみたんだけど、そしたらなんでか自分が今までどんなことを考えたり感じたりしながら絵を描いてたかを振り返ってたので、良い 機会だし記事にしてみた次第。
自分語りな上に長いので、今回は読み飛ばし推奨です。

物持ちがいいからか絵についてはなかなか古い絵も残ってて、何気に手元にもいくつかあったりするんだけど、幼稚園入る前の絵とかもあります。
もちろん子供のなんで、よくありがちないわゆる子供の絵だけど、そういえば幼稚園の自由な時間は外遊びしないでブロックとかお絵描きばかりしてたらしいし、そんな感じで多分昔から絵描くのが好きだったんでしょう。

で、幼稚園だか小学校入りたての頃、画用紙が製本された真っ白な本に、物語とかそういうのを描く工作の時間みたいなのがあって、それで描いた絵本が周りにやたらと評価されたりしてた。
これは自分でも割とおぼえてて、というのもその時の先生がうちの絵本をいたく気に入って、先生に絵本をプレゼントしちゃったらしいからであり。勿体無かったなぁ。せめてコピーでもとっておいてあればなぁと今さら思ったり。

で、その後も漫画を描いてはクラス内で見せ回ったり、時には普通のホッチキスでがんばって中綴じの漫画雑誌風の冊子を作ったりもしてました。工作も好きだったからね。このご時世サイト自作し続けててたり、コピー本をきれいに作るためにプリンタ買ったりしてるとこからもおわかりでしょうが。

そんな感じに小学校を卒業するかしないかぐらいの頃に見た漫画の影響で、今の路線の絵を描こうと思うようになったのかな多分。ちなみにほぼ同時期に目茶苦茶遊んだ風のクロノアも今の路線の礎になったのは火を見るより明らか。なんの路線の話かは言うまでもあるまい
それ以降、中学以降は何度かちらつかせたことはあるけど描いた絵をクラスでーってのはなかったかな。
ただ家で「絵なんか書いてないで勉強しろ」って言われるのが嫌で、描いた絵はわりとしっかり管理してたからこの頃からほとんどの絵が残ってる。 逆言うと残るぐらいの絵しか描いてなかったともいえるけど。
この頃何を思って絵を描いてたんだろうってのが全然思い出せなくて、結構気になってるんだよなぁ。プロとかになりたかったのか。趣味で良かったのか。それともこれまで通り仲間内で楽しむつもりだったのか。
ただこういう絵が描きたいってのをを1つに絞ることは出来なくて、その時その時影響されたものに流されながら、でも模写をするような勉強はしてなくて、しかも飲み込みが悪かったから、随分とのんびりとかつ迷走しながら絵を描いてたなーと。
自分の成長が一枚で分かったら楽しいなみたいな考えで、もう15年前から同じような角度で絵を描いてる紙があるんだけど、最初の数年はほんとに迷走って感じ。目が小さくなったり離れたり。

そして今周りにいる人達が絵描きとして周りにいるようになった高校で、自分の絵のレベルの低さが分かって、この時点では既にプロなんて有り得ないって自覚してた気がします。それまでのことは覚えてないって意味でね。
また、ほぼ同時期にPETS小屋ってホームページを立ち上げてまして、ネットの人達と交流してたりも。そのサイトはとあるアニメのファンサイト的なやつだったんですが、その縛りが面倒で自分で思いついたことをなんでもやるホームページとして分裂させたのがてこまいなのです。ちなみにてこまいは高二の夏からやってました。皆さんの高二夏はどんなでしたか?──と急に投げかけてみたり。
てことで、このぐらいからはweb日記だとかブログだとかの記事が残ってるんで、その辺を見れば色々思い出せるんでしょうが、見るのも書くのも面倒なので省略。
ただなんとなく、サイトにこもって絵とかを描き続けて、それを見に来てくれる人がちょいちょいいてくれればそれでいいなーってスタンスでしばらくやってましたねぃ。

そういうまったりした状態ながら、桜燃センセが同人誌を描いて即売会で売ったり、みとセンセも始めたりし始めたんですね。ちなみにうちもやってみたい気はしてたけど、締切を決めて動くことが出来ない体質だし、超遅筆だから一生漫画なんて完成させられないだろうし、同人なんて無理だろうなぁと諦め半分にスルーして傍観に浸ったり。
と、眺めてたら気付いたら仕事を始めてたり。当たり前だけど、仕事を始めるとだらーっとしてる時間なんてのがものすごくなくなって、夜寝るまでのちょっとした時間に出来るお絵描きって趣味をすごく重宝するようになってたり。
で、ある時みとセンセに誘われて描いたのが、サークルサイトの下の方に載ってる「非天則に出させてください」に描かせてもらったオリンワークスでした。で、今に至る、と。

まぁ時間軸で見れば結構長いんだけど中身はスカスカなんだよな。この年数ほど上手いのか?って訊かれれば圧倒的Noですもの。
でもだいぶ前だけどガンスリンガーガールって漫画で読んだこれ

元の絵があればなと思って探したけどパロしかなかったって言う。自分だけかもだけど、しばらく描かないでいても意外と描けるんですよね。だからなんだって言うのもなんか難しいんだけど。
同人誌を書き続けるのとかサイトを持ち続けるのとか、そういうのはある程度継続していかないと難しいけど、それを一旦絶ったとしても自分で絵を描き続けることはできるんすよね。他の趣味だとこう言うのってなかなか難しいと思うんだ。ヨットが趣味な人はヨット手放したら何も出来なくなっちゃうし、サックス吹く人はサックスがなかったら多分何にも満たされないと思う。でも絵を描く趣味なら、紙と鉛筆があれば間に合うし、さらに言えば、小石があれば道路に描けるし、砂地や土なら指でも描ける
──最初に戻っちゃうようだけど、何故やめると断言しなければならなかったのか、なんか複雑なのです。…まぁでもこれは個人の事情なんで、察しきれないし訊くことでも無いとはわきまえてるんで、訊きたいとかそう言うわけじゃないんですが。
ただ、もし何かふと余力というか、ふとした時間に思いついたらまた絵を描いてみて欲しいと思うんだ。多分意外に描けるし、もしかしたら案外ちょっと上手くなってるかもしれないし。そこでまた絵を再開とかしたら、見せて欲しいのです。
以上でしたー。

パーフェクト展開が印象的な曲きょうしつ

もはやなにがパーフェクトなのか、きょうしつなのか分かんないけど。消去法でこれにね。
フレーズを出し惜しみしない曲が好きで、なんとなく思い立ってここに並べてみようという試み。いつぞやのよもセレクトみたいなもんでしょうかね。
ちなみにアップの直前までタイトルが「サビが多いきょうしつ」だったので、タイトルの割にサビの扱いに執着気味です。なんていうか言うほどサビで畳みかける曲がなかったなーって。

■キャンディーズ・やさしい悪魔

0:20 Aメロ→0:38 Bメロ→0:57 Aサビ→1:10 Bサビ
「シルエットー」で間奏に入るなら入ればいいのにここでもう一押し。出し惜しまないなぁ。てか吉田拓郎作曲だったのか。はへぇ。
昔のアイドルなんだけど、曲の展開が結構ガチですよね。アイドルもの=ポップスかロックみたいな固定概念がない時代って事なのかな。当然ながら演奏は生なのでなかなか豪華。インストで聴きたくなる。

■Missing You・GLAY

0:51 Aメロ→1:30 Aサビ→1:55 Bサビ
これは微妙かなぁAサビっていうかちょっと強めなだけのBメロといえばそういう気もする。ただ4:37のサビの繰り返しにCサビ的な違いを感じたり。旋律のせいなのか歌唱力のせいなのか、1番2番の繰り返しと感じさせない物語性のある曲ですよねー。

■哀愁のシンフォニー・キャンディーズ

Aメロ(0:21)→Bメロ?(0:49)→サビ(1:19)
なんとなぁく、こーわーいぃ。またキャンディーズ
これもメロらしくないBメロといった方がいいかもしれない。
それでいながらサビの潔さ。さっぱり終わっちゃう。Aメロの静かさからの、Bメロで明るく持ち上げたように見せかけて、サビにかけて不穏な雰囲気を臭わせ、サビはまさにタイトルといった哀愁。これがアイドルの曲っていうんだからなんとなく怖い。合唱曲とか向いてるんじゃん?

■Wing・知念里奈
https://www.youtube.com/watch?v=PbRqypqdn1w
0:21 Aメロ→0:38 Bメロ→1:01 Aサビ→1:19 Bサビ
Bメロからして最高じゃないか。曲の雰囲気がAメロの開放感からBメロで方向が変わってAサビに向けてまた別に開けていって、Bサビに向けてそのままAメロの位置に戻っていく感じ。いいねぇいいねぇどどんやってくれたまえ(某)。
歌い終わったあとの後奏(?)の部分がまたちょっと違ってて、もうこの曲1本で映画でも作っちゃえよ! と思う。
知念里奈の曲は全体的に打ち込み全盛期の「弾けない感」をこれでもかとアピールしてて好きです。サビとかそういうの抜きでいいならYESの方が好きだし。転調厨大歓喜! フレーズのたびに転調してるし!

■七つの海よりキミの海・上坂すみれ

1:54 Aメロ→2:11 Bメロ→2:24 Cメロ→2:37 サビ
申し訳程度にアニメ分を入れたり。
前置き長い動画しかなかったんだけどね。まぁ映像として面白いしいいじゃないの。
なんなんだこの曲って感じですよね。無茶苦茶。いい意味で。神前暁のプロモみたいな曲だよなって。どの神前も好きなので3度ぐらいおいしいスルメ曲だと思いますー。

■蜘蛛の糸・パスピエ
0:15 Aメロ→0:45 Bメロ→0:55 Aサビ→1:12 Bサビ
古い曲ばかりでよんち大丈夫か?みたいな選曲の中にちょっとは今時の曲を挟もう、と。
最近出たアルバムの曲なんでYouTubeになかったんだけど、これはサビかと思ったフレーズの後にさらにサビが被さってくる感じ。
この人達の曲の展開が最近好きだなーと思ってるんだけど、うちが推すアーティストにしては普通なんでみんなも良かったら訊いてみてほしい。つくり囃子-パスピエ

■ジュピター

クラシック音楽だけど、展開が半端ない曲の元祖と言えば多分コレ。クラシックなのでサビとかそういう言い方はしないけど。
平原綾香とかが歌ってるあのフレーズの前のめくるめく感じもまたいいですよね。
ただ平原綾香のあの歌詞は全く納得がいかない、なんで私とか貴方とか勝手にスケールダウンしてるのさ。思いついたように宇宙とか言って機嫌を伺っちゃう感じもまたもやもやしてなー

思いつくのはこんな感じかなーと。
歌謡曲が多いのはこのサイトでも研究されてるように、今ほどAメロ→Bメロ→サビって流れが規格化されてなかったってのもあるだろうし、最近の規格化の背景にはドラマにタイアップされやすい曲の法則ってのもあるような気がするんだけど、今度はその辺についてもまとめたいような気がしてるので、その時はまたって感じでー。

移転不定期報告会 終

気付いたらgoogleにてんてこまいまいの検索結果が復活したるような! めでたい! めでたい!
あくまで予想ですが、これまでの展開としては、去年11月頃から少しずつコンテンツを移行してた影響で同じ内容のホームページが2つあるとgoogleに自動判断され、これまでの実績から今のhttp://yonchi.custard.jp/がミラーサイトだとか第三者が人気に便乗した偽造サイトとされ検索結果から消えてしまった、と。推測ですが。
一応これまでも、サイト移転をサーチエンジンに伝える301リダイレクトとか色々やってたんだけど、それでもどうしても旧アドレスの方が出てきちゃう。で旧アドレスのファイルを消すと、検索結果から全てが消えちゃう。えー。
ただ9月頭に旧アドレスが消えてから、おそらくgoogle内でなにかがあってこっちに検索結果が移ったみたいですねー。
一瞬エンジニアワルツ効果とかワンドロ効果かな?と思ってたけど、特になんのアクションも起こしてないKTさん保管庫も検索結果に復活してるところを見ると、おそらく単純に旧アドレスの消滅が理由っぽい。
てことで、移転が完了したら書こうと思ってた話というか。移転のどさくさに紛れて姿を消したページを自分の備忘録用にまとめてみたり。
●Information→管理人プロフィールとそれ以下のページ
移転ついでに何年も前に書いたままになってたInformationの文章を整理してたらプロフィールもいらない気がして無くしちゃいました。TINAMIにもPixivにもプロフィールページあるしね。
あとプロフィール内には「~に100の質問」とかがいくつかありました。昔流行ったよねぃ。
●Create内にあった一部の漫画
Comicを独立したページにするためにhtmlを組んでた時、扱いに困ったので消しちゃいました。その代わりといってはなんですが、よそに置いてあったけど移転でなくなった漫画を近々こっちに移そうと思ってます。9年前のうちが本気出して描いた漫画なのでもし良ければお楽しみに。
●BBS
かなり前ですが周知の通りです。利用されてなかったので。ちなみにインデックスからBBSへのリンクとなっていたところはFontページを新たに独立させてFontページ用のリンクに変えました。
●Diary→Arcive
だれも知らなかったんじゃないかと思いながら。削除しました。
開設当時のweb日記で評判が良かったもの(?)とかをストックしてたページだったんですが、それまでするほどの傑作じゃなかったり、Archiveしないといけないような文章がなかったりしたので。でもてこまい開設一週年記念にアップした物理の3点の答案は我ながらロックだったなぁと。
●Diary→Diaryについて・語録
サイトのとは別に個別にブログの諸注意を作ってました。更新頻度とか中身の削除要求とかトラックバックとか記事に直接リンクを張るのとか。うちのブログにそこまで注目する人のいないだろうと思い削除。
あとよく使う一見意味が分かんない言葉の辞典みたいなのもありました。ほんにょこにょってなんだろう??って思うでしょ!!? って意気込みだったんですが、都度ポップアップで説明しても全然苦じゃない頻度でしかそういう単語を使ってないので削除。
●Create→Other→HyperCardスタック・Mac版Photoshop用アクション
いまさらHyperCardスタック見る人いないだろうし、Photoshopアクションも配るような需要はないだろうし。むしろ更新しないまま古い物が置きっ放しになってる方が危険かなぁと思い削除。

こんな感じでしょうか。Bookmarkにもメス入れようかなーと思いながら今回は見送りました。
てことで移転関係の話はこれでおしまい。
あと移転後に一時的に消えるってことになってたよんち印刷のページは、今のところ部分的に復活してます。ていうより、まだ部分的にアップし終わってません。
消えてる間何をしてたのかと言われると実は何もしてなかったんだけどね。googleの様子を見てたというか。
ちなみに冬コミも目前ですが、冬コミ用のスケジュールなんてのもまだ更新してないです。多分うちに頼みたい人居ないだろうなぁっていう甘えなんだけどもし頼みたい人がいたら相談下さい。実際のところまだ何も受注してないので、多分12/29締切とかできると思いますー。

サード京都 2

前回に引き続き、京都のエンジニアワルツ第三回目の話題を。今回は頒布物の話題を。

ちなみに今回の頒布物は、
・『気づいた』…○さわの漫画本。だいたい20ページ。よんち印刷。
・『にとりきりの理想郷5のプレビュー版』…みとの無料ペーパー。1枚片面。コンビニコピー。
・『にとりのおくすり手帳』…よんちのイラスト集的なおくすり手帳。24ページ。よんち印刷。
・既刊(にとりきりの理想郷2,3,4)
でした。2スペースの机の幅は埋まる程度に色々ありましたねー。

で、今回の新刊と既刊のにとりきりの理想郷4は、この度うちで印刷したものです。結構がしがし印刷出来ました。やったね。
ただ当初の予定だとにとりきりの理想郷5も印刷の予定が入ってたんで、スケジュールが結構タイトだったりしてました。
で、とりあえず○さわの原稿の入稿締切を直前の金曜の夜まで、みとの原稿の入稿締切を土曜の夕方までで組んでました。

気づいた

てことでまず○さわセンセの本より。
誘ってみたら今回は描く気になったって事だったので描いてもらいました。20ページのストーリーモノ。さすが仕事が早い○さわセンセ。他の人の原稿に比べて締切が早かったのに平気であげてくれました。
よんち印刷は早めに1枚だけ原稿をもらって、それで直す点とか頼みつつ締切を決める仕組みにしてるんだけど、今回の○さわセンセの原稿は、裁ち切りのことをあんまり考えてないけど、用紙外に開いたコマとか、変形のコマが多く、表紙の構図も余白無しで刷ってこその迫力はそのまま伝えたいなぁと思ったので、A4印刷→断ち切り→B5本の行程で印刷することにしました。そのせいで締切が早まったところもあるんですがね。

なかに1ページ白いページがあったんですが、そこは実際印刷してないので印刷費にカウントしませんでした。真っ黒ベタより気楽でいいんで真っ白ページどんどんきて平気です! 印刷サイドの話でね。
ただページ数が本編20ページ、後書きが1ページっていう問題。最初は表3(裏表紙の内側面)に印刷しちゃおうかなって思ったんだけど、後書きが本編と横並べにしづらい感じだったんすね。結局悩んで1枚紙を足しちゃいました。ホッチキス平綴じ本なんで2の倍数で行けるから大した問題じゃないけどね。
てことで刷り上がったんですが、途中でなくなっちゃったから買った表紙用紙が前買った時の倍ぐらいの値段に跳ね上がってて激おこっすよ。違和感がありながらヨドバシでさっと買って来ちゃったんだけど、Amazonとか他の店はヨドバシほど値上がりしてないところを見るとやらかしちゃったくさいです…。よんち印刷のアドバンテージがぁぁ…。

あ、そういえばプリンタのドライバを変えたら発色が良くなりまして、今回の本はその新しい発色でカラー印刷してます。と言うのも、Windowsのドライバから印刷したんでして。
そもそもうちはMacを使ってるんで自ずとMac用のドライバで印刷をするわけですが、Macのはプロ向けでカラーマネジメントの仕方次第でどんな出力も出来るってやつしかなくて、いまいち使いこなせてなかったんですね。
ただ家族の要望等々でプリンタをLAN接続しまして、そのテスト印刷でwindowsから印刷したらなんだか色が鮮やか。なんでかと思ったらwindowsのドライバは、そのプロ向けのの他に一般向けのもあって、一般向けのやつがなんの手間なく鮮やかな出力ができるって事に気付いたんですね。この間。買ってから5年目にして。はひぃ。

にとりのおくすり手帳

はい。うちの本です。ちなみにこの記事を読んでそうな人は多分誰も手元にないだろうという。いいんです自分用の備忘録だから。でももし何かの機会で手に入れたらこの記事を思い出してくれると幸いなり。

イベント前の記事でも書いてますがほんとにおくすり手帳として使えるはずです。もちろん実証はしてないです。本職の人への確認なんかもしてないです。見る感じ認証マークがないとダメとか、なんとか協会にお金を納めたメーカーのじゃないと使えないとか、法律の規定とかも無さそうだったので勝手に作っちゃいました。
もともとおくすり手帳を作れば良いって結論は1年以上前から到達してたんですね。
一人で本を出したいなぁと思いながら自分だけじゃ1冊分のマンガは描けないだろうと。遅筆なので。
ただイラスト集なんて出すほど絵で勝負出来る腕なんて持ち合わせてない。周りからグッズを出せば良いと勧められたりするけど、実用性のないグッズってあんまり好きじゃないんですよね。なんていうか、コップとか使うシーンがないし使ううちに印刷が薄くなってくるし、ポスターみたいな大判で映える絵じゃないし、缶バッチとか使い道が思い浮かばないものもちょっと。なにしろその辺のグッズは個人的におもしろみに欠けると思ってる面もあり。あとプリンタ持ってるから、家で印刷出来るグッズにすると、切ない在庫を抱えなくていい安心感が。
って問題を整理すると、誰も手を出して無さそうだけど実用性のあるグッズっぽい冊子になったわけです。
それならノートとかでもいいじゃんって考えもありましょうが、グッズって多かれ少なかれ「使えるもんなら使ってみろよ!」ってところあるじゃないですか。かーちゃんタオル洗ってくれるのは良いけど表に干さないでくれよ…とか、宅配便の品名欄に1字一句漏らさず商品名が書かれて受け取りの時に恥ずかしい思いをするフィギュアの伝票とか、ひと時代昔のコミケ企業スペースの袋とか。どうせ作るならそういうラインに食い込むようなグッズにしたい!って思ったので、おくすり手帳になりました!

結果的にはそのもくろみは当たったみたいで、イベント当日は「えっそういうタイトルの漫画じゃなくてほんとに使えるんすか!」みたいな事は何度も言われましたし、言われる度に「機能は満たしてるはずなので、あとは使う人次第ですね!」とか返事してました。負けたっ…!って顔をして買っていってくれる人が思ったより多かったのは安心したなぁ。
ちなみに同人誌即売会でおくすり手帳を売る試みは既に先駆者がいるみたいです。もっともこちらの本は割と本職の方が思う実用性を盛り込んで作られた本らしいんで、うちのより全然まじめなコンセプトのよう。時間と機会があったら実際の冊子を見てみたいなーと思ってたんだけど通販してないみたいなので手に入れられませんでした。

内容については、今までの読んで楽しむだけの本と違い、使い方によっては人命を左右しかねない本なので、それなりにリサーチしました。十数社のおくすり手帳を見比べて標準的と思われる項目は満たしてるはずです。
あと上記のような特殊な本なので、はじめて『本冊子についてのご意見ご要望等を原作者様にすることがないようにお願いいたします。』なんて書きました。原作者に意見なんて言われちゃほんとに困るからね。
中身は一般的な手帳パートと、おくすり手帳の意義を説く漫画解説ページの二部構成にしてみました。いやただ挿絵がにとりなだけの手帳じゃ難易度が上がらないかなーと思って。
漫画は、以前から描いてみたかった即売会の注意漫画みたいな感じで4P書いてみました。ちなみに初めてCloudAlpacaでトーンを張った漫画です。はじめてPhotoshopを使わずに漫画を描いたけど…、トーン貼りの方法が合わなくてなぁ。
(1)投げ縄ツールでトーンを張りたい場所を大雑把に囲う
(2)トーンを選びOKを押すとキャンパスにトーンが張られる(=塗りつぶされる)
(3)選択範囲内を消しゴムとか使って、余計なトーンを削っていく
結局トーンのテクスチャが揃ってるだけで方法はPhotoshopと同じ。これってクリスタとかもこういう方法なのかなぁ。この方法だと後でトーンを塗り足したい時とか、違うトーンに切り替えたい時とかに不便なので、結局Photoshopでよくやっていた方法でやってました。
(1)トーンを張りたい場所を選択し真っ白に塗りつぶす
(2)別レイヤーの全て選択し一面をトーンで塗りつぶす
(3)(1)のレイヤーの上に(2)のレイヤーを配置してクリッピングマスクの関係にする
でやりました。ブラシでなぞれば書き足し出来るし、にとりの髪はもうちょっと薄いトーンで!って思ったらトーンレイヤーをまた塗りつぶすだけでいい。
何言ってるか伝わる自信がないのでpsdでアップしますね。こういう方法ですー。
塗り方はまぁいいとしても、砂トーンがグレイスケールだったりして、いまいち印刷屋に入稿する原稿に向かないんじゃないかなぁと今のところ懐疑的ですが、次の原稿までの時間もないことだししばらくはクラパカ使い続けそうな感じです。よろしくクラパカ。
ちなみに何故漫画パートだけ白黒なのかというと、そもそも最初は中身を単色コピーとしようと思ってたからなんですね。オレンジ色にしたら明るい色過ぎて見づらかったため、黒い線の縁にオレンジ色をまとうかたちにしたからなのでした。クラパカのトーンを使ってみるっていう目的があったので疑似二色刷みたいな事もせず単色の漫画になったという。
自分の本として表紙に取り組むのが3回目だったんですが、今回はこれまでの本で失敗だったかな?と思ったところを組み込んで作ってみました。あとタイトルロゴもまあまあ手をかけて作ったんでサイト更新の時に載せたい模様。──ていうかサイト更新したいんだけどもう年末までそんな余裕無さそうだなぁ…。

おくすり手帳と言えばサイズはA6と相場が決まってるようなので、A4用紙に4ページ割り付けて上下を切断して中綴じ本としました。
いつもだと中身は120g/㎡ぐらいの厚紙を使うんですが、おくすり手帳ってシール貼って膨らんでくると思ったので、普通の66g/㎡のコピー用紙で印刷しました。そっちの方が紙代安いし、自分で持っていく時も軽くてすむし。
ただ表紙をいつもの210g/㎡の厚紙で印刷しちゃったから、表紙だけ堅くてめくりづらい仕上がりになっちゃったんですよね。これは今回の本の最大の反省点。もし増刷したら表紙は考えます。

とかなんとかで、ネタ性抜群だったからか、表紙の工夫が功を奏したからか、今回のおくすり手帳は昼過ぎに完売の運びとなりました。持っていった冊数が弱気だったってのはあるんだけど、それにしてもこれまで自分の本が売れたことないだとか、手にとってもらったことがないだとか豪語してた言ってた奴にしては上々な結果でした。よかったよかった。

て感じでした

みとのペーパーは特に触れず。うちで印刷してないんでうち個人として書くことはないしね。
て感じでした。やっぱり自分の本の感想のウエイトが…。中身から作ってる分どうしても思い入れがあって。
次はどんなグッズ作るんすか!とか言われたんだけど、とりあえず次は冬コミ目標でまたチャー研東方を作る企みが進んでます。うち若干参り気味で、誰以上に自分が足を引っ張りそうですごく不安なんですが…。
で、その後は多分2月のちかっぱかっぱで、またいつも通りにとり関係の本になると思います。
前々から暖め続けてる長編をさすがにもうそろそろ描きたいなぁと思ってるんだけど、どうしようもない遅筆で進まずじうしたもんかなぁと。ちなみに奇をてらっただけのグッズ(?)はまだいくつか案があるんで、気が向いたらまた作ると思いますよー。