ReadMeが終わったらしい。

先週末は選挙の手伝いに行ってました。みんな選挙に行くときは封筒を空けてから来てくれよ、と。記入は済みましたかって訊いたら「何の? まだ空けてないからサッパリわかんねーよ」って言われるの多すぎ。そりゃないよかーちゃーん。

で、まぁ特に何があったわけじゃないんだけど、今日初めて、上司は選べないんだなぁ…と思ったり。同じ部の某係長でその選挙の手伝いの1日だけ直属の上司って言う形になったのですが、勝手に持ち場を離れるわ、人のいないところに人員を振り分ける指示をするわ、部屋を飛び回ってるハエを潰すために片手を振り上げて硬直するわ…。まぁそんなことを言っても選べるわけはないんで、とりあえず自分がそういう人間にならないようにしておけばいいのかなぁとか。

てことで。ReadMeが終わったらしい。

とりあえず記事を貼っておいてみますね。
こっちが技術的な変化で時代を区切ってReadMeを振り返った記事
ReadMe! の終焉 – airoplane
で、こっちの記事はコミュニティの流れや供給・受給の変化で時代を区切ってReadMeを振り返った記事
「ReadMe!」の終焉が物語る、「養殖コミュニティ時代」の到来 – ZDNet Japan Builder

とりあえずReadMeなんて知らないよって人がほとんどだと思うんでざっと説明すると、ただの日記だとかみたいな文章を読ませるサイトなど、とりあえず文章中心のサイトのランキングサイトなのです。まぁそこまでは特になんでもないのですがReadMeが当時斬新だったところは、サイトにReadMeのバナーを貼っていればアクセスされただけで1カウントされるという手軽さだったのです。──と言ってもどう斬新なのかよく分かんないかもしれないですが、よくブログランキングとかWebComicランキングとかって「投票」ってボタンがあってそれを押さないと一票にならないじゃないですか。あれがボタン押さなくても見るだけで1票っていう感じです。
ちなみにうちのサイトも楽画喜堂に影響されてReadMeに登録していた時期がありました。まぁ散々だったんですけどね。

世紀末だとか言っていた頃はhtml中心のテキストサイト、それかちょっとおしゃれになるとCGI日記を使ったりしたものが主流でした。
ReadMeは、管理人各々が個性的な工夫を盛り込んだニュースサイトが流行っていた時期、それだとかそのニュースサイトのまねごとをしようと何番煎じものニュースサイトができまくってた時期に頂点を迎えます。おおよそシスプリだとかカスミンとかそれぐらいの時期だったのかなぁ。あのときはまだブログ(RSS)みたいな便利なツールが無く、個人のサイトはReadMeみたいなランキングサイトに登録しないと見てもらえない、リンクしてもらえなかったでした。てこまいなんかはほぼ完全身内サイトでしたし、その前にやっていた小屋もとある掲示板でちょこっと宣伝して足を運んでもらっていた程度だったのでこの程度の規模だったのかもです。

で、時代はかわりましてブログが登場します。ブログはCGI日記の機能強化版みたいなもので、統一された更新情報を出力するRSS、トラックバックがこの話題としては重要な機能なんじゃないか、と。トラックバックを有効活用してるのははてなユーザーぐらいなのかなぁと思いますけど、RSSは上手く活用することで自分オリジナルのReadMeが作れてしまうわけで、そうするとReadMeの立場が無くなってしまうのですよ。
というかブログって今だいたいはどっかのサービスが無料で提供していて、ユーザーが不自由しないように各々が機能を追加し続けた結果、わざわざサイトを構える必要が無くなっちゃったりしたし、どこのサーチエンジンもブログ検索にまぁまぁ力入れてるし、なにしろ趣味の話で盛り上がりたい人ってmixi的な…っていうかSNSに割と流れてるので、自分の記事を読んでもらいたいと強く思う人はあえてサイトを立ち上げる必要が無くなっちゃったんだと思います。というかあえて強いて言うと、サイトを立ち上げる方が振りになる環境になっちゃったんだと思います。

便利な物がなかったときに、サイトとサイトのつながりを作る機会を与えたReadMeですが、企業が参加し新しい便利な機能が開発されまくった今、ReadMeは確かに生きるすべを失ってたんだなぁ、と。

個人的な思い出を振り返っただけな気がしますがとりあえず、もう今の時代インターネットで自分のポジションを築くにはブログ・SNSじゃなきゃ始まらないし、そもそもその辺に便乗しないと検索対象にすらならないみたいです。
そういえばうちのサイトもかろうじて外との連絡口になってたTINAMIがpixiv化しちゃって以来、全く閉鎖的なサイトになっちゃいましたしねぇ。
個人的には、サイトのデザインとかリンクとかそういうのが楽しいもんで、それとインデックスが欲しいんでブログオンリーってのは馴染み難い先入観があったり。まぁそんな石頭はこそこそとサイト運営してろってことなんだけどね。