この映画を見た2020

やり忘れてたので今更ですが毎年恒例、よんちが見た映画の感想を一年分まとめて書くだけのコーナーです。このラノベがすごいみたいなタイトルですが「すごい」んじゃないんです「見た」だけなんです。
毎年ロゴ画像を作ってるので今回も用意したんですが、結局オリンピックのプラカードパロでお茶を濁す感じにしたり。まいいじゃないですか。コロナで2020年から2021年に延期されたオリンピックと、書き忘れてて2021年になっちゃったこの記事。似てますよね。似てませんかそうですか。

メイドインアビス 深き魂の黎明

もともと1月に上映されてたのに気づかないまま春になって「終わっちゃったかぁ」と思ってたら、コロナの合間の6月になんか映画館でやってたんで。原作はこの映画のパートの直前まで持ってるんで、そこまでのあらすじは分かってるも内容は知らない状態での鑑賞でした。にしてもなんでこんなひどい作品が作れるのか。なんともだけど。いやいやいやいや素晴らしい。

ミッドナイトスワン

はい。なんと実写映画です。ここに出てくる作品がアニメ作品ばかりなので「実写映画は書かないスタンスなんだろうな」と思ったそこのあなた(キラーン)。ほんとに実写映画を見てないんですよ。映画館で観た直近の実写映画を思い返してみたところメン・イン・ブラック2(2002年上映)以来だったのでほんとに18年ぶりでした。しかも実写邦画を映画館に観に行ったことは一回もないんですよね。いや興味がないとかじゃないんですけどね。予告編とか見ると気になるなーって作品はあるんでけど、そんなに映画館に頻繁に行かないし、やっぱりアニメのほうが優先順位が高いもんで結局見たいと思ってるうちに上映が終わってしまうんですよね。そんなうちが実写映画を。

もともとは職場の人のおすすめだったんですよね。ただその人も「草薙がニューハーフの役をやってる真面目な映画って時点で面白そうだし実際興味はあるけど、前評判によるとだいぶエグい内容らしくて、映画館に観に行っていいかBlu-rayかなんかで家でじっくり見たほうがいいかを教えてくれ」と言われて見に行ったという。職場の人に教えてもらった映画ではあるけど、色々聞いた中で自身の興味とかから行くって決めたわけなので、もちろん楽しみにしてたし楽しんできました。

まず日本映画のあの静かさと間が新鮮で、しかも映画館なので没入感が半端ない。また発言は全然ないのにそれ以外のところで色んな感情を訴えてくる。役者の力はすごかった。
性の多様性が一つのテーマだったと思うんだけど、たしかに世の中はまだまだデリカシーがないなと思うし、そう思いながらもそれを商売にしていくしかない人ってのも難しいし、色んな余韻が残る映画でした。

魔女見習いをさがして

おジャ魔女どれみが映画化!?ってことで行ってきました。仕事のスケジュールが正気じゃなくて、行った当日も全社会議みたいなスケールの会議でろくに整ってない資料を付議したら偉い人に丁寧かつオブラートに包み「この程度の進捗で会議開くとか君は呼んだ人らのことをそんな暇だと思ってるの?」みたいなことを言われつつ、その夜見に行ったっていう流れでした。開始早々仕事がうまく行かない今作の主人公たちの様子が映り、アンニュイにリミックスされた無印OP曲が流れてて、そんなのを見てたら全然泣き所じゃないのにボロ泣きしてた。映画館内においては人生最高の感涙だったなぁ。泣き所じゃないのに。
作品としてはおジャ魔女どれみを小さい頃に見た女性3人が偶然出会ってから飲みに行ったり旅行に行ったりする話で、映画のキャラとおジャ魔女どれみの思い出話をするみたいなイメージの作品だったのかなと思います。当時はあいにく無印しか見てなかったんでわかんないところもありましたけど、うちもこんな事考えながら見てたなーとかそんなことを思いながら観てました。

ただ各主人公たちがなかなか夢がない日常を過ごしてて、夢ばっかり観てられないっていう悲しい空気感はただよってて、大人ってなかなかねぇ‥みたいなところもそれはそれで共感できたり。まぁ上司に理不尽に叱られて酒に逃げるシーンを見ても、おジャ魔女どれみを観てた当時は多分共感はできなかったろうなーとも思うあたり、大人を否定するばかりじゃなくて、それはそれでいいじゃないかと言ってくれてるような気も。
なんか、同じさとじゅん監督作品であるたまゆら卒業写真もそうだったけど、主人公たちの機微を眺めながら自分に照らしたりできつつ、主人公に感情移入と言うか、主人公の横にいて応援をしているようなと言うか…んー難しいんだけど、映画を観てるだけじゃない、何かを揺り動かされるようないい作品を作ってくれますよね。さとじゅん監督。などなど、総じて色んなものが丁寧に描かれてるゆっくりしたいい作品でした。

映画を見終わったあとにレビューサイトを見に行くことがたまにあるんですが、そこに主人公の一人がガールズバーで働くことになるシーンがちょっと物議を醸してて興味深かったなと。たしかにそういうシーンあって、リアルタイムで見てても「これまた妙なリアリティ推してくるなぁ」ぐらいしか思ってなかったんですが、何かのコメントに「世の中ではあまりしっかりした職業と観られてなく、もっとまともな仕事に付きなとか言われるけど、映画の主人公が笑顔でガールズバーで働いてるのを観て、みんなが言うほどいけないことじゃないんだなって思えた」みたいなことが書いてあってなるほどなぁ、と。こんな奥深いメッセージがあったなんて。しかもそれがちゃんと届いてる。すごい。

はい、こんな感じでした。てことで2020年は3本観たわけですね。んー、6→4→4→3なので減ってはいますが、まぁ2020年は新型コロナウイルス感染症の関係で映画館にもなかなか行きづらかったり、そもそも上映が延期になったりもしましたしね。あと魔女見習いを探しての中でも書いてますが仕事がやばかったりもしたしね。
こんな世相だったので制限された中での制作だったろうし上映数も少なかったんじゃないでしょうかね?調べてないですけど。2021年はもっとどんどん映画を見に行きたいなーと思いますー(なお執筆は2021年8月)。