よんちのSF

電車の中で見かけた広告。

「大学生に、ノートPCはいらない」 日本マイクロソフトによるSurfaceの宣伝広告がインパクトあると話題に(ねとらぼ)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/02/news023.html

マイクロソフトがパソコンいらないだって?と思って読んでみたら、攻撃的だけど賢い広告だった。
確かにいらないかもしれない。そんな大学生生活もありかもしれない。ってタイトルの広告で、ほんとにパソコンがいらないと思ってる高校生大学生に同調してるような雰囲気が出せてるし、パソコンがいらないわけがないのにマイクロソフトどうしちゃったんだって人達の興味は引ける。抜群の掴み。
そこからこの動画を大学生クリエイターが作ったっていう紹介と、パソコンを持ってる学生の優位さを語ったり語らなかったりしながら、パソコンを買わせるCMにシフトしていく。おもしろい。
ターゲットを的確に見定めた上で挑発しにいく姿勢すごい。しかも大学生の漠然とした将来の不安を突いてきてる。いやほんとはみんなボランティアサークルに入るとか新聞をよく読むとかこつこつ勉強するとか知ってるはずなんだけどつい遊んじゃう。そこで差を見せつけに来てしかも「パソコン持ってみないかい?」という案外お安い提案。これでどれだけの人がパソコン買ったのか知らないけどいい広告だなーと思った。

正直うちも、漠然とだけど世の中の多くの人はパソコンいらないだろうって思ってた。周りの人に「どのパソコンがオススメなの?」と訊かれると、その人の用途を聴いた上でタブレットの提案をするケースも用意してて、数割は実際タブレットを買ってた。
あと大学の先生に聞いた話、最近の学生はスマホを毎日いじり続けてるんで、うちらの世代以前の通説だった「書いて覚える」ができないらしいんですね。だから板書もノートじゃなくて、パソコンでもなくて、スマホでするとのこと。まぁうちもスマホのフリック入力の方が早いなーって思うこと時々あるけどね。

でもですよ。そうすると、もう数年したらそのうち職場に来る新人はキーボードの配列が分からないとか言う人が当たり前に入ってきそう。うちが昔職場で遭遇したスペースキーが分からないおばさんへの説明方法の苦悩(スペースキーはキーにspaceって書いてない)が再来してしまうんではないか。ぐおー

でも、そのうちUSB接続のスマホ画面状の周辺機器が発売されて、パソコンでもフリック入力できるキーボードとか使うひと出てきそう。それがバッテリー式の無線になったらその辺に詳しくないおじさま(おそらくうちら世代)が職場で「仕事中にスマホで遊んでんじゃねえよ」とか言っちゃって、んでその若手が「は?パソコンで文字入力してるだけなんですけど。そもそもスマホが遊ぶ機械っておっさんの常識で話しかけないでくれます?」とかいうやりとりが繰り広げられたり。

…というSF。
SFってこういうのじゃないっけ?

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